2015 Fiscal Year Annual Research Report
哺乳類の進化的に保存された精原幹細胞ニッチの分子基盤の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Mechanisms regulating gamete formation in animals |
Project/Area Number |
26114504
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
金井 克晃 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (30260326)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 応用動物 / 精細管 / 精原幹細胞 / 精巣 / ハムスター / マウス / 獣医解剖学 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者らは、曲精細管の血管ニッチとは別の精原幹細胞SSCs(GFRA1+精祖細胞)の安定供給源が、直精細管のバルブ様の構造(セルトリバルブ)内にあることを見出し、セルトリバルブニッチ内のGFRA1+細胞の動態とセルトリバルブを構成するセルトリ細胞の遺伝子発現プロファイルの全貌を解明することを目的としている。生殖細胞欠失したW/Wvマウスの精巣から、精巣網、セルトリバルブ領域、曲精細管を実態顕微鏡下で切り出し、そのトランスクリプトーム解析を行った。その結果、PCA解析により十分に他の2組織と異なったセルトリバルブ領域に特徴付けられる発現プロファイルを得た。曲精細管と比較して、セルトリバルブ領域で特異的な遺伝子のうち、精巣網に発現していないセルトリバルブ特異的な262遺伝子を同定した。AMH-TRECK法を用いて、精巣網に近接して移植置換した幼若セルトリ細胞は、セルトリバルブ構造を再構築できることが明らかとなり、セルトリバルブ領域は、幼若なセルトリ細胞の特性を維持した細胞で、かつ精巣網からのシグナルにより領域化されることが判明した。そこで、次に、上記のセルトリバルブの発現データから幼若なセルトリ細胞の発現データと共通の遺伝子群と、精巣網に特異的な複数のシグナル因子の候補を抽出した。以上のように、セルトリバルブ領域を規定する分子基盤の概要を捉えた。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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