2015 Fiscal Year Annual Research Report
脱ミエリン病で特異的に活性化される分子経路を抑制することで、病態を改善する試み
Publicly Offered Research
Project Area | Glial assembly: a new regulatory machinery of brain function and disorders |
Project/Area Number |
26117523
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Research Institution | National Center for Child Health and Development |
Principal Investigator |
山内 淳司 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, その他部局等, その他 (20335483)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ミエリン形成促進 / 脱ミエリン現象 / Pelizaeus-Merzbacher / 低分子量GTP結合蛋白質 / MAPキナーゼ / PLP1 / PMD / 脳白質変性症 |
Outline of Annual Research Achievements |
応募者らは最近、オリゴデンドロサイトと神経細胞の共培養法を応用して、オリゴデンドロサイトに誘導的にPLP1を発現させ、インビトロでPLP1重複型のPMDの脱ミエリン現象を再現することに成功した(応募者ら 特願2012-21272; 宮本,応募者BBRC 2012; 宮本,応募者らJ.Neurosci.2008)。この「インビトロ病態再現システム」を用いて、古典的MAPキナーゼ(ERK)がPLP1の誘導発現に特異的に強く活性化されることを明らかにした。これに対して、通常の共培養条件でのERK活性化は低いレベルに維持されていた。このことはPMDの病態モデルマウスと野生型マウスの脳組織の比較で確認している。さらに、ERKを阻害することでPLP1によって誘導された脱ミエリン現象を回復させることが分かった。これらの研究結果はERK経路がPMDにおける脱ミエリン現象を改善できる創薬標的である可能性が高いことを示している。そこで、本応募研究ではこの内容を発展させて(1)如何なる分子がERKの活性化に関与しているか明らかにし、創薬標的の候補分子の範囲を広げ(2)PMDモデルマウスを用いてインビボレベルで標的分子を評価する。この研究内容にしたがって、MAPKがインビボレベルでもPMDモデルマウスの脱ミエリン現象を改善できることを明らかにした。しかし、完全に脱ミエリン現象を抑制しているわけではないので、今後、この点に関し詳細な検討を必要とする。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Involvement of the Tyro3 receptor and its intracellular partner Fyn signaling in Schwann cell myelination2015
Author(s)
Miyamoto Y, Torii T, Takada S, Ohno N, Saitoh Y, Nakamura K, Ito A, Ogata T, Terada N, Tanoue A, Yamauchi J
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Journal Title
Mol Biol Cell
Volume: 26
Pages: 3489ー3503
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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