2014 Fiscal Year Annual Research Report
植物の共生オルガネラ制御におけるPPRシステムの解析
Publicly Offered Research
Project Area | "Matryoshka"-type evolution of eukaryotes |
Project/Area Number |
26117718
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中村 崇裕 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (10464398)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 共生オルガネラ制御 / PPR / 植物 / 葉緑体 / ミトコンドリア |
Outline of Annual Research Achievements |
1. PPR変異体の解析 未解析PPR遺伝子(13個)を欠損したシロイヌナズナT-DNA挿入株を公共配布センターから取り寄せ、T-DNA挿入位置を確認した。6系統に関しては、ホモ化個体を得ることができた。残りの7系統に関しては、ホモ化個体を得ることができなかったため、当該PPR遺伝子の欠損により胚発生致死などの重篤な表現型を呈する可能性が考えられた。ホモ化個体が得られた6系統に関しては、標的RNAの成熟阻害などの分子表現型を解析したところ、1系統でRNA編集の欠損が明らかとなった。
2. PPR遺伝子の転写制御領域の同定 本研究で注目するPPRクラスターに含まれるPPR タンパク質遺伝子の5’上流領域に着目し、インフォマティクス解析により、転写制御に関わる領域を推測したところ、大クラスターに共通の保存配列、および小クラスター特異的な保存配列を抽出することができた。一部の保存配列に関しては、作用する潜在的な転写因子を割り出すことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
変異株の分子表現型の同定が遅延している。
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Strategy for Future Research Activity |
計画通りに研究を推進する。
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Research Products
(8 results)