2015 Fiscal Year Annual Research Report
脳機能画像による共感性破綻の病態解明
Publicly Offered Research
Project Area | Empathic system |
Project/Area Number |
26118505
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
岡沢 秀彦 福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 教授 (50360813)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 共感性 / 自閉スペクトラム症 / 類似性仮説 / 機能的MRI / デフォルトモード / ポジトロンCT (PET) |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、共感性を引き起こす刺激入力と、脳内の神経連絡、統合機序および共感の中枢を特定し、自閉スペクトラム症(ASD)者でどの様にそれが変化しているか、障害の原因はどの部位に存在するか等の病態解明も併せて検討を進めた。研究は大きく分けて(A) MRI研究、(B) PET研究の2つがあり両者を並行して進めることを予定していたが、(B)は薬剤開発の基礎検討のみに留まり、ヒト共感性の解明については主に機能的MRI (fMRI)による神経伝達機能の描出や神経ネットワークの計測等MRIによる脳機能画像の解析で共感性破綻の神経基盤解明を進めた。 前年度には、ASD群における共感性に関わる脳機能について、安静時の脳活動を解析するresting-state network (RSN) fMRIの手法を用いて定型発達(TD)者との差異を評価し、脳内変化を客観的に描出する方法の確立を目指し一定の成果を上げたが、今年度はその結果を論文として発表した。また、申請者らが提唱する「ASD者はASD者の行動パターンに共感しやすく、TD者同士の共感と同様の反応を示す」であろうとする「類似性仮説」についてのfMRI脳賦活課題では、ASD群同士の行動認識においても、TD者同士が共感する際に活性化する脳領域で同様に賦活が認められることが明らかとなった。また、この課題をさらに発展させ、得られた共感に基づき実際の行動に移せるか、援助行動の可能性について検討を行った。既に行動実験を完了し、共感性については既報と同様の結果であったものの、援助行動についてはASD群がTD群に劣る結果となった。こうした知見を学会発表、論文発表するとともに、今後の発展的検討のため、本課題に基づくfMRI賦活課題を作成した。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(19 results)
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[Journal Article] GazefinderR as a clinical supplementary tool for discriminating between autism spectrum disorder and typical development in male adolescents and adults.2016
Author(s)
Fujioka T, Inohara K, Okamoto Y, Masuya Y, Ishitobi M, Saito DN, Jung M, Arai S, Matsumura Y, Fujisawa TX, Narita K, Suzuki K, Tsuchiya KJ, Mori N, Katayama T, Sato M, Munesue T, Okazawa H, Tomoda A, Wada Y, Kosaka H.
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Journal Title
Mol Autism
Volume: 7
Pages: 19
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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