2014 Fiscal Year Annual Research Report
痛み共感の両価性と分子・神経基盤
Publicly Offered Research
Project Area | Empathic system |
Project/Area Number |
26118518
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Research Institution | National Institute of Radiological Sciences |
Principal Investigator |
山田 真希子 独立行政法人放射線医学総合研究所, 分子イメージング研究センター, サブリーダー (50557444)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 認知神経科学 |
Outline of Annual Research Achievements |
他者の痛み体験を目撃すると観察者に共感が生じる。共感は援助などの向社会行動への動機づけとなるが、同時に不快感や危機察知などの負の誘発性も持っている。つまり、共感は接近と回避の両価性を持ち、その葛藤の結果、社会行動の選択が行われている可能性がある。共感の両価性が社会行動選択に及ぼす影響とその脳内機構は未知である。また、これまでの研究で、ヒトの共感に関わる脳機能が示されている一方で、脳機能の背景にある神経伝達物質(特に、報酬や行動制御に関わるドーパミン)の役割についての理解はほとんど進んでいない。本研究は、共感の両価性についての脳内メカニズムを明らかにすることを目的に、当該年度は、共感誘発課題を作成し、行動データとfMRIデータ取得を開始した。実験条件に応じて他者の心的痛みに対する共感判断が異なり、さらに、個人差が大きい結果を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通りに共感誘発課題を作成し、共感に関するデータ取得および、fMRIを用いた脳活動計測の準備を完了し、開始することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
fMRIを用いた脳活動計測と、PETを用いたドーパミン神経伝達機能計測を完了し、共感の両価性の脳活動とドーパミン神経伝達機能との関連を解析する。得られた成果の登校準備をすすめる。
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Research Products
(2 results)