2021 Fiscal Year Annual Research Report
パレオアジア文化史学-アジア新人文化形成プロセスの総合的研究
Compiling the Research Achievements
Project Area | Cultural history of PaleoAsia -Integrative research on the formative processes of modern human cultures in Asia |
Project/Area Number |
21H00455
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
西秋 良宏 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (70256197)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 康久 総合地球環境学研究所, 研究基盤国際センター, 准教授 (90599226)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 考古学 / ネアンデルタール / ホモ・サピエンス / 旧石器時代 / 文化史 |
Outline of Annual Research Achievements |
本領域研究の全体目標は大きく二つあった。一つは、20-30万年前頃のアフリカ大陸で誕生したホモ・サピエンス(新人)がいつ、どのようにアジアに拡散し定着したか、その地理的変異がどのように生じたのかを文化史的観点から論じることである。もう一つは、それを調べることをとおして関係する考古学・人類学・環境科学などのフィールドサイエンスと、多様性を解釈するための文化人類学、現象数理科学などのモデル研究の融合をはかることである。 研究はきわめて順調に進展し、事後評価においてはA+の最高評価を得たところである。 本とりまとめ科学研究費においては、さまざまな関連研究の総括を支援したが、最大のものは、本領域の研究基盤をなした大型遺跡データベースPaleoAsiaDBの公開準備である。このデータベースは約20万から2万年前の世界各地の中・後期旧石器時代遺跡を網羅し、その出土遺物や年代などについての詳細データを搭載した世界初のデータベースである。新人拡散期の考古学情報を容易に参照できるのみならず、人類学、古環境学あるいは理論モデル研究者等との共同研究推進をも支援しうる。本研究においては、そのアップデイト、校閲をおこない、加えて世界各地の中期・後期旧石器時代についての概説を執筆し、書籍およびオンラインにて公開する準備をおこなった。その原稿は、書籍版として国際出版社から刊行されることが決定した。また、オンライン版としても公開する目処がたったことも際だった成果だと言いうる。
|
Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|