Project Area | A New Archaeology Initiative to Elucidate the Formation Process of Chinese Civilization |
Project/Area Number |
20H05815
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Research Category |
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Transformative Research Areas, Section (I)
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
中村 慎一 金沢大学, その他部局等, その他 (80237403)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神谷 嘉美 明治大学, 研究・知財戦略機構(生田), 研究推進員(客員研究員) (90445841)
渡部 展也 中部大学, 中部高等学術研究所, 教授 (10365497)
菊地 大樹 金沢大学, 古代文明・文化資源学研究所, 客員教授 (00612433)
庄田 慎矢 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 企画調整部, 室長 (50566940)
米田 穣 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (30280712)
久米 正吾 金沢大学, 古代文明・文化資源学研究所, 特任助教 (30550777)
覚張 隆史 金沢大学, 古代文明・文化資源学研究所, 助教 (70749530)
大川 裕子 上智大学, 文学部, 准教授 (70609073)
久保田 慎二 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部附属国際人文社会科学研究センター, 准教授 (00609901)
角道 亮介 駒澤大学, 文学部, 准教授 (00735227)
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Project Period (FY) |
2020-11-19 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥46,930,000 (Direct Cost: ¥36,100,000、Indirect Cost: ¥10,830,000)
Fiscal Year 2023: ¥10,140,000 (Direct Cost: ¥7,800,000、Indirect Cost: ¥2,340,000)
Fiscal Year 2022: ¥10,530,000 (Direct Cost: ¥8,100,000、Indirect Cost: ¥2,430,000)
Fiscal Year 2021: ¥8,970,000 (Direct Cost: ¥6,900,000、Indirect Cost: ¥2,070,000)
Fiscal Year 2020: ¥6,370,000 (Direct Cost: ¥4,900,000、Indirect Cost: ¥1,470,000)
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Keywords | 中国文明起源 / 考古学 / 考古科学 / 威信財 / プロト・シルクロード / 文理融合研究 |
Outline of Research at the Start |
目に見えるモノから歴史を再構する考古学と、そのモノから目に見えない情報を引き出す考古科学とが対等な立場で協働し、文明形成期の中国における各種威信材の産地および流通ルートの復元とヒトの移動復元を併せ行う。対象とする威信材は玉器、トルコ石、タカラガイ、ワニ革太鼓、象牙、漆器、特殊土器、水銀朱などである。ヒトの移動については、殉死人骨や供儀人骨など、尋常でない最期を遂げた人骨を主に扱い、その来歴を探る。また、中国文明形成期における西方(メソポタミア文明、インダス文明)からのインパクトとその伝播ルートとしてのプロト・シルクロードについて多方面から検討を加え、その実態を解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
年度当初(5月)に総括班会議を開催し、研究方針を改めて周知徹底することで領域全体の研究の方向性を一本化した。併せて、今年度より事務局担当の特任准教授1名と博士研究員1名が着任するのに合わせ、研究計画間の役割分担と協力体制を再確認し、研究活動の年度計画を策定した。また2ヶ月に1回のペースで総括班会議をオンライン形式にて行い、各計画研究班の研究進捗状況を確認するとともに、国際・国内会議参加や領域内での全体調整にかかる審議を行った。 中国をはじめとする諸外国の連携機関には、現地における調査研究の進展状況の確認も含め、WEB会議システム等、直接コミュニケーションをとることができるツールを介して協議を行った。ただし、COVID-19の流行が年間を通して収束しなかったため、訪中調査を実施することはできなかった。 領域の研究成果を広く発信することを目的として、2021年10月と2022年3月に2回の領域シンポジウムを開催した。COVID-19の流行により対面開催が難しく、1回目はオンライン、2回目はハイフレックス形式とした。また、本領域と同年度に学術変革領域研究(A)として採択されている《土器を掘る》との合同シンポジウムを2022年3月に開催し、本領域から中村が領域全体の講演を行った。さらに、領域セミナーを計7回(第7回~13回)開催した。 研究成果の配信として、日中共同成果報告書『中国江南の考古学』の編集・刊行を行った。それに加えて、領域ウェブサイトの整備を行い、英文、中文ページを公開し、研究内容・成果の国際発信を強化した。領域メンバー全員に2021年度の研究成果報告書を作成してもらい、内部成果報告書としてまとめ、研究進展状況の共有を図った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
COVID-19の影響で、中国での現地調査や試料収集ができなかった点は痛手であった。しかし、中央アジアの状況は中国ほど深刻ではなく、分担者の久米はウズベキスタンでの実地調査を実施することができた。 中国については、領域発足前に入手済みの試料、あるいは中国人研究者を介して新たに送付された試料の分析を進めるなど、実施可能なさまざまな手立てを講じて研究を遂行することができた。 オンライン開催の学会において積極的に研究発表を行い、また領域が主催する領域セミナーや総括班会議もオンラインで頻繁に開催するなどして領域メンバーの情報共有とモチベーション維持を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
OVID-19が収束した段階で中国のフィールドへ赴き、現地研究者とともに遺跡や遺物のインテンシブな調査・研究を進める。 COVID-19の継続により日中両国の研究者の往来が困難な状況が続く場合は、ICT技術を活用した「リモート発掘」「リモート遺物調査」の手法を多用するなどして、研究が停滞することのないよう努める。また、中国をはじめとする諸外国の研究者ともウェブを介して活発に情報交換や研究交流を進める。 人材養成プログラムとして実施する≪良渚キャンプ≫と≪金沢セミナー≫については、研究者の往来が困難なためその名称での実施は見送ってきたが、日本人・外国人の若手研究者・大学院生を対象とする領域セミナーあるいは計画研究ごとのセミナーとして、実質的な活動は行ってきた。今後もそれを継続・拡大する。 さらに、領域の研究成果を広く発信することを目的として、適切な時期に2回の領域シンポジウムを開催する。対面開催が難しい場合は、WEB会議システムにより対応する。それに加えて、領域ウェブサイトや各種SNSを通してその内容を発信する。
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