Budget Amount *help |
¥413,270,000 (Direct Cost: ¥317,900,000、Indirect Cost: ¥95,370,000)
Fiscal Year 2019: ¥69,420,000 (Direct Cost: ¥53,400,000、Indirect Cost: ¥16,020,000)
Fiscal Year 2018: ¥53,300,000 (Direct Cost: ¥41,000,000、Indirect Cost: ¥12,300,000)
Fiscal Year 2017: ¥73,840,000 (Direct Cost: ¥56,800,000、Indirect Cost: ¥17,040,000)
Fiscal Year 2016: ¥90,480,000 (Direct Cost: ¥69,600,000、Indirect Cost: ¥20,880,000)
Fiscal Year 2015: ¥126,230,000 (Direct Cost: ¥97,100,000、Indirect Cost: ¥29,130,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は広天域分光銀河サーベイを念頭に、その宇宙論統計量を用いた宇宙論解析手法の開発し、現在の宇宙の加速膨張の起源を解 明することを目的としてい る。新学術領域に属する研究者と協力して、宇宙背景放射、銀河イメージングサーベイを包括的に組み合わ せて、宇宙論パラメータを制限する手法を開発してい る。今年度の成果としては、大規模な宇宙構造形成の数値シミュレーションを実行し、データベース化し、機械学習等も駆使しながら、宇宙論モデルの関数として、宇宙論統計量を高速かつ高精度で計算できるエミュレータを開発した(Nishimichi, Takada, et al.; arXiv: 1811.09504)。これを実際のすばるデータに適用し、宇宙論パラメータを制限する研究を進めている。これに平衡して、すばるデータを用いて、宇宙初期の加速膨張の名残りで形成した可能性がある原始ブラックホールを制限した研究を発表した。原始ブラックホールはダークマターの候補であり、これが本当であれば、ノーベル賞級の大発見である。アンドロメダ銀河のすばるデータを用い、原始ブラックホールによる重力マイクロレンズ効果を探査した結果、原始ブラックホールのイベントは見つからなかったが、月質量程度の原始ブラックホールの存在量についてこれまでにない強い上限を課すことに成功した(Niikura et al. Nature Astronomy, 2019)。 赤外カメラの開発については、プリンストン大学、ジョンズホプキンス大学の研究者らと協力して、検出器の性能評価を進めている。具体的には、検出器の制御システムおよび画像データ解析ソフトを開発・改良し、動作確認、各ピクセルの電荷許容 量、バッドピクセルマップなど基本的な性能を確認している。
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