Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣瀬 穣 大阪大学, 理学研究科, 助教 (30816880)
寄田 浩平 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60530590)
隅田 土詞 京都大学, 理学研究科, 助教 (80624543)
南條 創 大阪大学, 理学研究科, 准教授 (40419445)
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Budget Amount *help |
¥148,720,000 (Direct Cost: ¥114,400,000、Indirect Cost: ¥34,320,000)
Fiscal Year 2020: ¥29,250,000 (Direct Cost: ¥22,500,000、Indirect Cost: ¥6,750,000)
Fiscal Year 2019: ¥29,640,000 (Direct Cost: ¥22,800,000、Indirect Cost: ¥6,840,000)
Fiscal Year 2018: ¥29,640,000 (Direct Cost: ¥22,800,000、Indirect Cost: ¥6,840,000)
Fiscal Year 2017: ¥30,160,000 (Direct Cost: ¥23,200,000、Indirect Cost: ¥6,960,000)
Fiscal Year 2016: ¥30,030,000 (Direct Cost: ¥23,100,000、Indirect Cost: ¥6,930,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、「新重粒子探索」とリアルタイムでの「高速飛跡再構成システムの開発・運用」という2つのテーマを軸にして研究を進めた。 1つ目のテーマである新重粒子探索については、LHCの第2期運転(2015-2018)に取得した全データ139 /fbを使った解析を進めた。全てのデータを使った新粒子探索の論文を3本公表した。1つ目は高エネルギーの荷電レプトンと高い消失運動量を持った事象を残す荷電ボソンの探索、2つ目はレプトン対に崩壊する新粒子の探索、3つ目は2本のジェット対に崩壊する新粒子の探索である。これらのすべての崩壊モードについて、新粒子を発見できなかった。全データを使って統計をあげる、また、データにもとづいたキャリブレーション手法を新たに開発することによって探索領域が大きく広がり、いよいよTeVスケールに探索領域が到達し始めている。36 /fbまでのデータを使って、トップクォーク対に崩壊する新粒子探索の結果や、Vector-Likeトップクォークと呼ばれる特殊なトップクォークの探索の結果なども公表した。これらの新しい解析についても、1年以内に全データを使った結果を公表する予定である。 2つ目のテーマである高速飛跡再構成システムの開発・運用であるが、2018年の加速器稼働中に取得したデータを使った性能評価を進めた。また、2022年度以降のLHC第3期運転に向けて、さらにシステムの性能を向上させるためのテストシステムの構築・運用を開始した。加速器の複数の運転モード、瞬間輝度の変化を再現したテストデータの供給システムを完成させることで、加速器がシャットダウンされる2019, 2020, 2021年の間もシステム性能を改善させる準備を整えた。
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