Budget Amount *help |
¥130,780,000 (Direct Cost: ¥100,600,000、Indirect Cost: ¥30,180,000)
Fiscal Year 2021: ¥28,470,000 (Direct Cost: ¥21,900,000、Indirect Cost: ¥6,570,000)
Fiscal Year 2020: ¥28,990,000 (Direct Cost: ¥22,300,000、Indirect Cost: ¥6,690,000)
Fiscal Year 2019: ¥28,990,000 (Direct Cost: ¥22,300,000、Indirect Cost: ¥6,690,000)
Fiscal Year 2018: ¥28,470,000 (Direct Cost: ¥21,900,000、Indirect Cost: ¥6,570,000)
Fiscal Year 2017: ¥15,860,000 (Direct Cost: ¥12,200,000、Indirect Cost: ¥3,660,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
サイトカイニンの根から地上部への輸送を司るABCG14の輸送特性の解析を、シロイヌナズナ培養細胞T87での薬剤誘導発現系を用いて行い、輸送基質がヌクレオチド型前駆体(iPRPs, tZRPs)であるとの結論に至った。 茎頂部でのLOGの発現はL1層に限定されている一方で、受容体AHKはオーガナイズセンターで発現している。両者の空間的分離の重要性や生物学的意義を検証するため、log123457六重変異体にLOG7pro:LOG7, CLV3pro:LOG7, またはWUSpro:LOG7を導入した形質転換植物を作出し、表現型を観察した。その結果、WUSpro:LOG7では葉間期の表現型の回復が起こらなかったことから、サイトカイニンの生産と受容の空間的配置が茎頂幹細胞の活性維持に関係することが示唆された。 イネの節間伸長を制御する2つの遺伝子を同定し、ACE1、DEC1と命名した。ACE1は未知のタンパク質をコードしており、浮きイネ型ACE1を日本型のイネに導入した形質転換体は、ジベレリン依存的に節間伸長した。ACE1は節間の介在分裂組織の活性化に関わっていると考えられ、ジベレリンと協調して節関伸長を促進する「アクセル」の役割をしていると考えられた。一方、DEC1は転写因子をコードしており、この遺伝子に変異を導入すると節間伸長が誘導され、逆にDEC1遺伝子を過剰発現したイネは矮性を示したことから、DEC1は節間の介在分裂組織の活性を負に制御する「ブレーキ」の機能を保持していることが考えられた。以上の様に、全く逆の作用を示す遺伝子のバランスによって節間伸長が制御されていることが明らかになった。また、ACE1およびDEC1を他のイネ化植物に導入したところ、同様の表現型を示したことから、ACE1、DEC1はイネ化で共通して節間伸長を制御していると考えられた。
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