Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 努 名古屋大学, 高等研究院(理), 特任助教 (10444390)
中平 武 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (30378575)
小関 忠 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 施設長 (70225449)
清矢 良浩 大阪公立大学, 大学院理学研究科, 教授 (80251031)
木河 達也 京都大学, 理学研究科, 助教 (60823408)
|
Budget Amount *help |
¥188,890,000 (Direct Cost: ¥145,300,000、Indirect Cost: ¥43,590,000)
Fiscal Year 2022: ¥39,390,000 (Direct Cost: ¥30,300,000、Indirect Cost: ¥9,090,000)
Fiscal Year 2021: ¥38,480,000 (Direct Cost: ¥29,600,000、Indirect Cost: ¥8,880,000)
Fiscal Year 2020: ¥32,630,000 (Direct Cost: ¥25,100,000、Indirect Cost: ¥7,530,000)
Fiscal Year 2019: ¥33,670,000 (Direct Cost: ¥25,900,000、Indirect Cost: ¥7,770,000)
Fiscal Year 2018: ¥44,720,000 (Direct Cost: ¥34,400,000、Indirect Cost: ¥10,320,000)
|
Outline of Annual Research Achievements |
T2K実験でニュートリノ振動を精密に測定することで、ニュートリノ質量とその混合を決定し、素粒子の対称性を精査する。対称性は、大統一理論などの新物理を解明する鍵であり、本領域の目標「新しい素粒子・宇宙像の創造」に向けて必要不可欠な研究対象である。目標に達成するためにJ-PARC加速器に設置した新型ビームモニターのデータ解析、新しいニュートリノ反応実験NINJAでのニュートリノ反応断面積測定、そしてニュートリノ振動解析の高度化を進めてきた。(1)J-PARC加速器の「16電極ピックアップ型非破壊ビームモニター」で取得したデータを解析することで、加速中のビームエミッタンスの理解を深化させた。そして、2021年3月から515kWのビーム強度で実験を再開し、新たに~1.8×10^20陽子のデータを蓄積し、統計誤差を改善した。(2)NINJA実験のデータ解析を進めた。過去のパイロットランのデータを使って、ニュートリノ反応断面積とニュートリノ反応で生成される粒子の運動量分布の測定を行った。結果はPRD誌に発表した(A. Hiramoto, et. al, PRD102(2020)72006)。 (3)T2K実験で、ニュートリノ振動解析の高度化を進め、ニュートリノCPの破れのパラメータδ_CPの領域に対して3σの有意度で制限を設けた。その結果はNatureに掲載され、Nature誌の選ぶ 2020年の10大発見に取り上げられた。ニュートリノ振動測定の系統誤差の改善も進み、ミューオンニュートリノサンプルで3.0%、電子ニュートリノサンプルで4.7%、と5%以下に系統誤差を抑えることに成功した。また、統計誤差を改善する目的で複数リングを加えた振動解析を進めた。
|