Budget Amount *help |
¥140,920,000 (Direct Cost: ¥108,400,000、Indirect Cost: ¥32,520,000)
Fiscal Year 2023: ¥26,260,000 (Direct Cost: ¥20,200,000、Indirect Cost: ¥6,060,000)
Fiscal Year 2022: ¥26,260,000 (Direct Cost: ¥20,200,000、Indirect Cost: ¥6,060,000)
Fiscal Year 2021: ¥26,260,000 (Direct Cost: ¥20,200,000、Indirect Cost: ¥6,060,000)
Fiscal Year 2020: ¥26,650,000 (Direct Cost: ¥20,500,000、Indirect Cost: ¥6,150,000)
Fiscal Year 2019: ¥35,490,000 (Direct Cost: ¥27,300,000、Indirect Cost: ¥8,190,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では,超適応の観点から「身体認知や意欲などの正の情動が,運動学習を促進する」という仮説を検証,そのメカニズムを解明する.今年度の主な成果として,(1) 身体認知の一種である「運動主体感」(自身が運動を引き起こしているという感覚)が運動学習を促進することを複数の行動実験で明らかにした.特に,運動主体感の自発的な変動と,短期的な運動学習の効率に関係性があることを,心理実験で見いだした.(2)高精度経頭蓋交流刺激(HD-tACS)を用いて,運動主体感に介入する実験を開始した.具体的には,過去の研究から「右半球の下頭頂小葉と下前頭回付近の神経結合」が,運動主体感の判断に貢献するとの仮説を立て,これを検証する実験を行った.その結果,反同期条件において,ジョイスティックとカーソルの距離(≒予測誤差)と主体感評価の相関関係を,刺激なし条件と比較して有意に変化させることに成功した.(3) サルを対象とした非侵襲脳刺激により, 前頭連合野の複数の領域の意欲との関わりを明らかにした.サルを対象として反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)による脳機能介入を行い,前頭葉の異なる領域の意欲への関わりを調べた.その結果,背外側前頭前野(dlPFC)の神経活動の促進によって,認知的な動機付けが増加することが示唆された.(4) 運動主体感と意欲との関係を調べるためのヒト・サル共通の装置を開発した.(5) サルを用いて, 大脳皮質の広い範囲から長期間安定して皮質表面電位を記録する方法を確立した.
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