Budget Amount *help |
¥91,780,000 (Direct Cost: ¥70,600,000、Indirect Cost: ¥21,180,000)
Fiscal Year 2023: ¥16,770,000 (Direct Cost: ¥12,900,000、Indirect Cost: ¥3,870,000)
Fiscal Year 2022: ¥16,770,000 (Direct Cost: ¥12,900,000、Indirect Cost: ¥3,870,000)
Fiscal Year 2021: ¥16,770,000 (Direct Cost: ¥12,900,000、Indirect Cost: ¥3,870,000)
Fiscal Year 2020: ¥16,770,000 (Direct Cost: ¥12,900,000、Indirect Cost: ¥3,870,000)
Fiscal Year 2019: ¥24,700,000 (Direct Cost: ¥19,000,000、Indirect Cost: ¥5,700,000)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前年度にはH3.3に対する微量ChIP-seq法を適用することで、目的としていたヒストンバリアントH3.3の受精後発生におけるダイナミクスを明らかにした。これにより受精直後の胚では非典型なH3.3の分布様式(非典型パターン)が存在することを見出した。さらに、培養下のES細胞において、このクロマチン構築経路に対し人為的な操作を加えることで、ES細胞のH3.3のパターンを1細胞期胚のパターンに類似させることができることを見出した。これらの成果は論文として発表した(Ishiuchi et al., Nat Struct Mol Biol 2021)。このように全能性細胞におけるエピゲノム状態の特殊性が明らかになりつつある一方で、エピゲノムと密接に関わると考えられるゲノムワイドな転写状態は明確になっていない。全能性細胞におけるエピゲノムと転写の理解は、本領域の目指す全能性のデコーディングとデザインに対して重要な知見となるものであると考えられるため、微量nascent RNA解析法の取り組みも行った。この新手法の開発は順調に進んでおり、すでに100個のES細胞で可能な微量nascent RNA解析法の確立に成功し、受精後胚への適用も完了している。さらに微量MNase-seq法(ヌクレオソーム位置決定技術)の確立も成功しており、これら一連の解析法を受精卵に適用することで全能性細胞の特殊性を見出しつつある。
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