Budget Amount *help |
¥333,060,000 (Direct Cost: ¥256,200,000、Indirect Cost: ¥76,860,000)
Fiscal Year 2025: ¥63,830,000 (Direct Cost: ¥49,100,000、Indirect Cost: ¥14,730,000)
Fiscal Year 2024: ¥62,920,000 (Direct Cost: ¥48,400,000、Indirect Cost: ¥14,520,000)
Fiscal Year 2023: ¥63,310,000 (Direct Cost: ¥48,700,000、Indirect Cost: ¥14,610,000)
Fiscal Year 2022: ¥63,180,000 (Direct Cost: ¥48,600,000、Indirect Cost: ¥14,580,000)
Fiscal Year 2021: ¥79,820,000 (Direct Cost: ¥61,400,000、Indirect Cost: ¥18,420,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
「大集団科学による個体‐世界相互作用に基づく人間の当事者化のリアルワールド実証」(略称:リアルワールド実証チーム)では、思春期に人間が世界との相互作用の中で「当事者化」していく過程とその機構を明らかにすべく、引き続き「東京ティーンコホート」等の大規模調査によるデータ収集を進め、すでに収集済のデータを使用して予備的な解析を行った。領域全体での「当事者化」のコンセプトや定義、さらには「社会モデル」に関する活発な議論を踏まえて、計画班内で共通に導入した測定指標データを中心に予備解析を実施した。自らのマイノリティ性を感じている若者たちの中にも、自尊心やウェルビーイング(精神的幸福感)などが高いグループと低いグループがあり、それらを分岐させる複数の社会的要因を見出した(弱音を吐ける他者との繋がり、良い学校風土など)。思春期に妊娠・出産を経験している女性とその子供を対象としたコホート調査では、妊娠までのライフコースにおいて虐待や経済的困窮などの逆境を経験してきた女性たちが、妊娠を機に信頼できる支援者と出会い、交流を深めるプロセスのなかでウェルビーイングが回復していくことを確認した(Baba & Yamasaki et al., in submission)。高校生・大学生を対象としたオンライン調査データの分析を進め、思春期女子群において、イヌネコ飼育が家族との関わりを通してウェルビーイングを高め、マイノリティ感を低下させることも見出している(Koyasu et al., 2023)。
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