Planned Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
本計画班は、哲学における現象学と近代日本哲学の知見、認知科学におけるエナクティヴ・アプローチの知見を生かしつつ、知覚・感情クオリアの多面的な媒介関係を明らかにする。第一に知覚クオリアが他の様々な知覚クオリアや感情クオリアなどによって媒介されて成立するという点を現象学的に分析し、クオリアの媒介構造に関する基本的仮説と理論的予測を提供する。第二に知覚・感情クオリアが身体性によって根本的に条件づけられていることを明らかにする。第三に知覚クオリアと感情クオリアがどのような仕方で相互に媒介しあっているかを解明する。