Project/Area Number |
00F00261
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
言語学・音声学
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
金水 敏 大阪大学, 文学研究科, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
CHUNG S. ?Y. 大阪大学, 文学研究科, 外国人特別研究員
CHUNG S.-Y.
|
Project Period (FY) |
2000 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
|
Keywords | 直接 / 間接使役 / 随伴使役 / 非規範的使役構文 / 結合価 / ミスマッチ / 折り紙モデル / 非対格の自動詞 / 自発 / 受身 |
Research Abstract |
1.Japanese and Korean Causatives Revisited 本稿では、生成文法の枠組みの中で行われた70年代の使役の研究を見直して次のようなことを主張した。(A)使役の意味は従来いわれたような直接か間接かといった両極的なものでなく、直接性の側面にそって連続性を示すこと。そして、(B)使役形式がどのような状況と対応するかを見せる分布は、言語によって異なるので、語彙的使役=直接使役、生産的使役=間接使役という単純な等式は成り立たないこと、である。 2.「意味を基盤とした韓日使役構文の分析-非規範的使役構文を手がかりとして-」 本研究では、(1)韓日両言語における非規範的使役構文を統一的に説明できるものは何か、(2)使役の形態素の機能をどのように定義すれば、非規範的使役構文をも含めた使役構文全体を統一的に説明することが可能になるのか、という問題を解決することを目的とした。この問題は使役形式の機能を、行為が表に向かって展開するという意味的他動性の概念に基づいて定義することによって解決できることを提示し、両言語を統一的に説明するモデルとして「折り紙モデル」を提案した。 3.「韓国語の自動詞とヴォイス-自発と受身の連続性-」 韓国語には自動詞語幹に受身形が付加される場合があり、それは受身か自発かという問題について、ヴォイスの連続性の観点からその特徴について考えた。韓国語の事実からは、非対格の自動詞がさらなる自動化への派生を進めて、広い意味でのヴォイス現象に参与することがあることがわかる。他方、非人称受身や日本語の間接受身においても、非対格動詞が受身に関与することがある。この二つの現象を合わせて見ると、受身文の成立可否を根拠に提案された非対格仮説は再考の余地があるように思える。
|
Report
(1 results)
Research Products
(3 results)