Project/Area Number |
00F00459
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
General fisheries
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Research Institution | The University of Tokyo |
Host Researcher |
木暮 一啓 東京大学, 海洋研究所, 教授
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Foreign Research Fellow |
NAYAK Binaya Bhusan 東京大学, 海洋研究所, 外国人特別研究員
NAYAK B. B.
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Project Period (FY) |
2000 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 海洋細菌 / 群集組成 / 密度勾配 / FISH / 分別 |
Research Abstract |
Dr.B.B.Nayakは、"Community structure and succession of marinebacterioplankton"というテーマで研究を行なってきた。その実施状況と成果は以下のようにまとめられる。 1.分子生物学的手法を用いた培養に依存しない群集構造解析の確立 海洋細菌群集の99%以上は通常の方法で分離、培養することができない。その群集構造を解析するために、Dr.Nayakは核酸の塩基配列をプローブによって直接認識し、蛍光色素でラベルする方法(FISH : Fluorescnet in situ Hybridization)を検討し立ち上げた。また外洋を含めた海水試料にこの方法を適用し、データを得た。 2.密度勾配法による微生物群集の分別 細菌群集は天然海水中で植物プランクトン、ウイルスあるいは非生物体粒子と混在している。これまでそれぞれを分ける方法がなく、海洋細菌は常に他の細菌あるいは生物と混在したまま解析がされてきた。これが海洋細菌の生理、生態的研究の大きな制限要因となってきた。Dr.Nayakは、密度勾配によって異なる性質あるいは異なる種の細菌を分取する方法を開発し、さらにこの方法を様々な細菌や海水サンプルに適用して有効性を確かめてきた。これに関する論文は既に国際誌に受理されており、これまでの方法論的な限界を打ち破る画期的な方法として国際的な注目を集めることが確実である。 3.関連する研究 Dr.Nayakはさらに海洋細菌の生理的特徴であるナトリウムポンプの分布、植物と細菌との相互作用などの研究に関連して院生を指導するとともにその研究の一部を行ってきた。これらの研究はいずれ論文として公表される予定である。
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