Project/Area Number |
00F00753
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
系統・分類
|
Research Institution | Osaka University |
Host Researcher |
金子 嘉信 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授
|
Foreign Research Fellow |
RAINIERI Sandra 大阪大学, 大学院・工学研究科, 外国人特別研究員
RAINIERI S.
|
Project Period (FY) |
2001 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | 酵母 / 種分化 / Saccharomyces sensu stricto / 交配性 / 胞子生存性 / プロリンアナログ耐性 / MPR1 |
Research Abstract |
Saccharomyces sensu strictoに属する7種の酵母ではリボソーム遺伝子などの塩基配列の比較により、種としての分類学的解釈に混乱が生じてきている種がある。そこで、分子遺伝学的手法を用いてこれら近縁種の分類学的関係および種分化についての知見を得ることとした。交配実験に使用するためIFO1948から分離したウラシル要求性株2株(U2、U4)とトリプトファン要求性株3株(T2、T4、T5)の遺伝解析を行い、U2とU4はura3変異株であり、T2とT4がそれぞれtrp3変異株とtrp1変異株であること、そしてT5がtrp2変異株の可能性があることがわかった。ヘテロタリック株を得るため、昨年度発見した純系S. bayanus IFO1948およびS. uvarum 623-6Cura3のHO遺伝子破壊操作を繰り返し行ったが、期待するHO遺伝子破壊株は得られず、HO破壊株の取得を断念した。そこで、交配実験には胞子対胞子の接合を試み、胞子の生存性を調べた。S. bayanusとS. globosusあるいはS. uvarumとの雑種について調べた結果、それぞれ単独では80%以上の高い胞子生存性を示すのにS. uvarumとの雑種では51%、S. globosusとの雑種では10%と胞子生存性の低下が観察され、これらの種間での種分化の進行が支持された。次にゲノム構成比較の1つとしてプロリンアナログAZC耐性遺伝子MPR1の分布を調査した。S. pastorianus、S. kudriavzevii、S. mikatae、S. cariocanusを加えた核型サザン解析から300kbサイズの染色体、800kbサイズの染色体、その両方、検出できないという4タイプが存在することが明らかになった。AZC耐性との対応を調べることにより、活性型と不活性型の遺伝子の存在が示唆され、種分化の指標として興味深い遺伝子であることがわかった。
|
Report
(1 results)
Research Products
(3 results)