Project/Area Number |
00J00161
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Hematology
|
Research Institution | Kansai Medical University |
Research Fellow |
伊藤 量基 関西医科大学, 医学部, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2000 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | 樹状細胞 / ミエロイド系樹状細胞 / Plasmacytoid樹状細胞 / インターフェロン / サイクロスポリンA / 結核 / IL-12 / toll-like receptor 7 |
Research Abstract |
昨年から引き続き、末梢血樹状細胞(DC)亜群を用い以下に関する検討を行い、研究課題に関する新たな知見を得て、論文として発表した。 1.免疫発動に際し、微生物侵入を認識するToll-like receptor (TLR)をDCが発現し、それらのligandに対する反応性の解析が進行している。しかし、TLR7に関する詳細は不明である。われわれはTLR7の発現、TLR7 ligandに対する反応性をDC亜群を用いて検討した。いずれの亜群もTLR7を発現しており、TLR7 ligandにより成熟促進が認められた。しかしながら、ミエロイド系DCはTLR7 ligandによりIL-12産生が促進し、plasmacytoid DCはIFN-α産生が促進するというように同じ刺激に対して異なる反応性が認められた。また、これらのサイトカインを介していずれのDCもTh1を誘導することも認められた。現在のところ、TLR7に対するnatural ligandは不明であるが、微生物感染病態におけるDCの反応性の一つとして重要なものと考えられた。(J.Exp.Med.2002) 2.移植後GVHD発症の起点としてDCの関与が示唆されている。GVHD制卸をDCの観点から解析するため、GVHD制御として汎用される免疫抑制剤CyAのDCへの作用検討を行った。CyAはいずれのDC亜群に対してもその成熟を阻害し、それぞれが産生し得るサイトカイン(ミエロイド系DC由来のIL-12、plasmacytoid DC由来のIFN-α/β)を抑制し、結果としてTh1誘導麓を低下させる作用が認められた。CyAは、GVHD発症制御の起点として、リンパ球のみならずDCに対しても作用していることが示された。(Immunology,2003) 3.感染症の内、結核感染は特殊な病態を呈することが知られている。我々は結核症の患者における末梢血DC亜群の解析及び、結核性リンパ節におけるDCの組織学検討を行い、また、BCGを用いたDC亜群のT細胞分化誘導儀を検討した。結核症に於いて末梢血DC亜群はいずれも滅少し、リンパ節局所への集積が認められた.また炎症局所に於いてTh1を誘導していることも判明した。In vitroにおいてもBCG刺激によって、いずれのDC亜群もTh1誘導能を呈することが示された。結核感染に於いてその炎症病態にDCが、重要な役割を持つことが示唆された。(Clin.Immunol.2002)
|
Report
(1 results)
Research Products
(4 results)