| Project/Area Number |
00J00720
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| Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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| Allocation Type | Single-year Grants |
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| Section | 国内 |
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| Research Field |
林産学
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| Research Institution | Kyushu University |
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Principal Investigator |
市浦 英明 九州大学, 大学院・農学研究院, 特別研究員(DC1)
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| Project Period (FY) |
2000 – 2002
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| Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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| Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2000: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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| Keywords | 抄紙システム / 酸化チタン / 無機吸着剤 / 環境浄化 |
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| Research Abstract |
抄紙システムにより調製した酸化チタン(TiO_2)-ゼオライト複合シートを用いて、酸性雨等を引き起こす窒素酸化物(NOx)の分解実験を行った。シートを置いた反応容器中に0.25ppm一酸化窒素(NO)を供給し、容器出口のNOx濃度[=NO+二酸化窒素(NO_2)]を測定することにより、性能評価を行った。NOは、光触媒酸化により、同じく大気汚染物質であるNO_2、さらに酸化されると硝酸(HNO_3)が生成する。HNO_3の酸化チタン表面上の蓄積は、光触媒能を低下させる。そこで、NO_2の放出、酸化チタン表面上のHNO_3の蓄積を防ぐ目的として、ゼオライトA型(ZeA)、ゼオライトY型(ZeY)を複合させた。
TiO_2-ZeA複合シートは、TiO_2単独シートよりもNO_2放出量が少なく、NOx除去量が多かった。ZeAは、NO_2の吸着だけでなく、光触媒活性の低下を引き起こすHNO_3の保持,吸着に有効であることから、高いNOx除去能を示したと考えられる。また、最も高いNOx除去性能は、ZeA単独シートにバインダーとして酸化チタンゾルを含浸したシートが有していた。シート表面上に多くのTiO_2が担持されていたことがNOx除去能の向上につながったといえる。これは、X線光電子分光分析装置によるシート表面の元素分析より、確認された。
一方、TiO_2-ZeYシートのNOx除去能は高くなかった。ZeYは、ZeAよりもNO_2ならびにHNO_3の保持機能が劣っていると考えられる。ZeA(約0.4nm, Si/Al=1.4)とZeY(約0.7nm, Si/Al=25.7)の細孔径およびSi/Al比の差異が、NO_2とHNO_3の吸着・保持に影響を与えたと考えられる。酸化チタン-ゼオライト複合シートは、太陽光で活性化され、繰り返し使用できるため、屋外に設置するだけで機能する省エネルギー・省力型の大気環境浄化材への応用が期待される。
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