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事態の深刻さの過小評価・過大評価に関わる心理メカニズムに関する研究

Research Project

Project/Area Number 00J00726
Research Category

Grant-in-Aid for JSPS Fellows

Allocation TypeSingle-year Grants
Section国内
Research Field 教育・社会系心理学
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

上則 直子  九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 特別研究員(DC1)

Project Period (FY) 2000 – 2002
Project Status Completed (Fiscal Year 2002)
Budget Amount *help
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords事態の評価 / 深刻さの過小評価・過大評価
Research Abstract

事態の深刻さの評価は,当事者や関係者の事態への対応を規定するものであるため,学校内での「いじめ」や家庭内の虐待などの特定の出来事に関して,非常に重要な意義を持っている.
本研究では,事態の深刻さ評価に潜在する心理メカニズムについて,心理学実験および事例研究(フィールドワーク)を通して検討してきた.それらによって明らかになったことを以下に示す.
1.心理学実験を通して得られた知見
事態の深刻さ評価に影響を及ぼすと考えられる要因の中で,評価者の持つ既有知識に着目し,その効果について検討した.ここでは,子どもたちによる「いじめ」の場面に直面した場合の深刻さ評価を取り上げた.結果として,次の2点が明らかになった.
(1)一般的「いじめ」問題に関する具体的な既有知識が想起,意識化されない場合には,事態の深刻さが相対的に過小評価される.
(2)一般的「いじめ」問題に関して具体的な既有知識を想起していても,既有知識と直面する事態の相違点に着目し,既有知識としての「いじめ」と直面する事態は異なるものだと判断する場合には,相対的に深刻さが過小評価される.
2.事例研究(フィールドワーク)によって得られた知見
本研究では,現実場面における個人の事態評価傾向を探索するために,中学校でのフィールドワークを行った.本研究では,生徒間,教師間,および教師-生徒間の情報交換活動を記述し,対人トラブルなどの出来事に直面した場合に,事態をどのように捉えるのか,事態の捉え方に影響を及ぼす要因は何かについて探索的に検討した.その結果,次に示すことが明らかになった.
(1)個人の事態の捉え方は,生徒間および教師-生徒間の情報交換の中で取り上げられる事柄に大きく影響を受けていた.
(2)意見や情報を交換することによって,個人的で些細なこととして看過されていた出来事(対人トラブル)が再注目され,集団としてのより重大な問題として捉えなおされるようになっていた.

Report

(1 results)
  • 2002 Annual Research Report

URL: 

Published: 2000-04-01   Modified: 2024-03-26  

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