ツメガエル卵を用いた新規Wee1キナーゼおよびPrkキナーゼの機能解析
Project/Area Number |
00J00762
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Cell biology
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Research Institution | Kyushu University |
Research Fellow |
岡本 健吾 九州大学, 大学院・理学研究院, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2000 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 細胞周期 / アフリカツメガエル / Wee1 / Cdc2 / MPF |
Research Abstract |
細胞の分裂・増殖は、G1/S/G2/M期からなる細胞周期を通じておこる。なかでもG2期からM期への進行はCdc2/サイクリンB複合体であるM期促進因子(MPF)による制御を受けている。Wee1キナーゼはCdc2のTyr15残基をリン酸化することでMPFの負の制御因子として働いている。脊椎動物にはWee1が二種類存在し、母性型Wee1(Wee1A)と胚性型Wee1(Wee1B)とがある。これらのアイソフォームは互いに分解制御機構・活性制御機構が異なることで、初期発生過程における細胞周期様式の変遷に対応している。 一般にWee1はN末端側に長い調節領域(N-terminal regulatory domain ; NRD)を有する。Wee1BのNRD(240a.a.)を段階的に欠失した変異体を作成しそれらのM期進行阻害活性を比較した結果、NRD中央40a.a.の欠失変異体において阻害活性が著しく低下することが分かった。この事より、Wee1BのNRDの中央には活性制御領域が存在することが示唆された。興味深いことに、この領域にはWee1Aや他種のWee1でも高度に保存されている部位が2つ近接して存在していた。そこで、その保存された2つの部位をそれぞれAla置換したWee1B変異体を作成し、阻害活性を比較した。その結果、一方の変異体では阻害活性が上昇したのに対して、もう一方の変異体では阻害活性が著しく低下した。またin vitroの系による解析から、阻害活性が低下した変異体においてはWee1の基質であるMPFとの結合能が低下することが分かった。この事より、この部位が基質認識に重要な役割を担っていることが示唆された。 以上の結果より、Wee1のN末端側調節領域には正と負の両方の調節部位が近接して存在することが初めて示された。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)