Project/Area Number |
00J01095
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
系統・分類
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Research Institution | Hiroshima University |
Research Fellow |
嶋村 正樹 広島大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2000 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | γ-チューブリン / コケ植物 / 徴小管形成中心 / 減数分裂 |
Research Abstract |
動物や藻類の細胞で中心体に存在し,微小管形成中心の構成タンパクとして考えられているγ-チューブリンの動態をコケ植物の精子形成過程において観察した.精母細胞の中心体は,抗γ-チューブリン抗体によって特異的に標識される蛍光輝点として観察することができた.精母細胞の分裂に先立って,中心体は複製した後,両極に移動し紡錘体の微小管形成中心に位置した.前期から中期にかけて,γ-チューブリンと中心体の結びつきは徐々に不明瞭になり,中期の紡錘体ではγ-チューブリンは,紡錘体の全体にわたって分布した.精母細胞の分裂によって生じた精細胞において,再び中心体は抗γ-チューブリン抗体によって標識されるが.中心体の存在する付近から,鞭毛,スプラインなど精子に特異的な構造が発達する過程で,伸長中のスプライン微小管に沿ってγ-チューブリンの点状の分布が見られた.コケ植物の精子形成において,γ-チューブリンは,微小管形成中心の構成タンパク質として機能しているが,紡錘体の発達過程,精子への変態の過程で微小管に沿った分布がみられ,微小管形成以外の機能も持つことが考えられた.これらの研究成果は学会において口頭発表した. 日本では形成が稀とされるミカヅキゼニゴケの胞子体を広島県内において始めて発見した。詳細な形態学的研究を行い,胞子母細胞の形態やその形成過程について新たな知見を得た.この研究成果を研究論文として発表した. コケ植物の減数分裂様式に関するこれまでの研究をまとめた総説を専門誌に投稿し,受理された(2003年8月出版予定).
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)