Project/Area Number |
00J01329
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
History of thought
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Research Institution | Osaka University |
Research Fellow |
時安 邦治 大阪大学, 人間科学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2000 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2000: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | グローバリゼーション / 偏見 / モダニティ / アイデンティティ / 文化 / 差別 |
Research Abstract |
今年度も昨年度に引き続き「文化とアイデンティティの政治」をグローバル化と関連づけて研究してきた。今年度後半からは新たに「グローバル化と偏見」に着目する研究に着手した。偏見とは「われわれ」が「他者」を認識するための重要な要素の一つであう。グローバル化とともに人々の文化的他者に対する偏見のあり様が変容しているのではないか、というのが「グローバル化と偏見」研究の基本的な動機をなす。この研究の目的は、われわれが文化的他者に対してもつ偏見がグローバル化とともにどのような点で変容したか、またどのような点で変容しないまま存続しているかを明らかにすることである。もちろん偏見の変容それ自体がグローバル化の一部をなしていると考えられるため、偏見の変容の研究を通じてグローバル化の概念や理論それ自体も問い直されなければならない。同様に、グローバル化によって偏見の機能に変容が生じているのであれば、偏見の概念もまた新たな定義を求めなければならない。 上記の研究は「文化とアイデンティティの政治学」の研究の一環として今年度から着手したテーマであり、12月31日に採用期間が終了するために、いまだ研究成果を公表できるかたちにまとめるところまでには至っていない。しかし、平成15年1月1日より新たに大阪大学大学院文学研究科のCOE特別研究員に任用され、引き続き「グローバル化と偏見」の研究を続けることが可能となった。平成15年度の春までには学術雑誌に研究論文として研究成果を公表できることと思う。 現在、研究活動の一環としてマイク・フェザーストーン著『Undoing Culture』(Sage、1995)の翻訳を行っている。2003年夏に出版の予定である。また同じく、ウルリッヒ・ベック著『Was ist globalisierung?』の翻訳も国文社より今夏出版の予定である。
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