drs遺伝子ノックアウトマウス作製による癌化抑制機構の解析
Project/Area Number |
00J01421
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Experimental pathology
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Research Institution | Shiga University of Medical Science (2001-2002) Osaka University (2000) |
Research Fellow |
吉岡 敦子 (山下 敦子) 滋賀医科大学, 医学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2000 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 癌抑制遺伝子 / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
1.我々が分離したv-srcによるトランスフォーメーションを抑制する活性を持つ新規癌抑制遺伝子drsはC端に膜貫通ドメイン、N端にセレクチンファミリーなどに保存されているsushiモチーフと呼ばれるコンセンサスリピート(CR)を3つ持ち、ヒト癌細胞株においてサイクリンAの発現抑制を介して足場非依存性増殖を抑制する活性を示す。またこの抑制活性にはdrsの膜貫通領域の外側の3つのCRと内側の領域の両方が必要である。さらに大腸癌が良性から悪性化する過程で、また肺や胃の低分化型腺癌やATLのリンパ腫などにおいてもdrsの発現抑制が高頻度で認められることを見い出した。この1年間我々はdrs遺伝子の機能と癌発生における役割を解析し以下の結果を得た。 2.drs遺伝子の個体レベル(in vivo)での機能を解析し発癌のメカニズムを明らかにしていくため、以下のようにdrsノックアウト(KO)マウスの作製を行った。 (1)複数のESクローンよりキメラマウスを複数ライン得た。 (2)生殖系細胞でdrsがKOされているマウス(Null KO)を作製した。 (3)ホモdrs KO♀マウスとdrs KO♂マウスの掛け合わせによって得られた胎児より初代培養細胞を調整し、drs KO細胞株の樹立を行った。 3.作製したdrs KOマウスを用いて以下のような解析を行っている。 (1)マウスの形態や組織の観察を継続的に行い、生後の成長および加齢の過程で正常マウスと比べ異常が見られるかどうか、特に癌化などへの影響をしらべる。 (2)活性化ras発現Tgマウスやp53,RB, APCなど他の癌抑制遺伝子のKOマウスとの交配によりダブルKOマウスを作製し、癌化形質の発現におけるdrs遺伝子の役割を明らかにする。現在、作製した活性化ras発現Tgマウスとdrs KOマウスとの掛け合わせを行っている。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)