Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
申請者は半数体精子特異的に発現し、ヒストンH1と一部相同性を持つ核に局在する遺伝子hils1cDNAを単離し、解析を進めてきた。平成14年度における進行は以下のとおりである。1.遺伝子転写調節領域の同定;hils遺伝子の5'非翻訳領域を含む上流約0.3kbが精巣特異的、半数体精子細胞特異的なpromoterとして機能することが明らかになったことから、この領域内に欠損をもつコンストラクトを作成し、転写活性に特に重要な配列を決定している。さらに、この領域に結合する精巣特異的な転写因子の同定を進めている。2.ノックアウトマウス作成;hils遺伝子のORF全てをネオマイシン遺伝子に置き換えたノックアウトベクターを構築し、ES細胞に打ち込みキメラマウスを作成した。現在ホモノックアウトマウスを作成、解析中である。3.男性不妊との相関の解析;マウスと相同な位置のヒトゲノム領域にhils1 cDNAと62%の相同性の見られる配列が存在することが明らかとなったことから、特異的primerを用いてヒト精巣cDNAライブラリーよりPCR法を用いてヒトホモログ遺伝子の単離、配列決定を行った。得られたクローンはORFが通らず、他のエキソンをもつ遺伝子の一部に変わっていることが明らかになった。データベース検索によりhils1 cDNAと非常に相同性の高いヒトESTの登録がなされていることから、ヒトではhils1遺伝子がマウスと相同の領域に保存されておらず、マウスからヒトへの進化過程で別の位置に移動したと考えられる。現在この遺伝子を単離中である。
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