海外神社の御祭神についての研究 ―朝鮮・台湾の事例を中心に―
Project/Area Number |
00J02031
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Religious studies
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Research Institution | Kokugakuin University |
Research Fellow |
菅 浩二 國學院大學, 日本文化研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2000 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 台湾神社 / 台南神社 / 建功神社 / 能久親王 / 山口透 / 小笠原省三 |
Research Abstract |
本年度執筆・発表した論文3本、伝記1本は、いずれも台湾総督府下の神社についての研究成果であり、主に官幣大社台湾神社を中心に、官幣中社台南神社や、独特の英霊奉斎施設である無格柱建功神社などについても研究・考察を行ったものである。 これらの論文に於いては、前年度までの研究成果を受けて、「祀られる側」=祭神と、「祀る側」=祭祀者の両側面からの立体的な考察を心がけた。具体的には、祭神については特に「現代の日本武尊」としての能久親王に、祭祀者としては神宮教布教使として「征台の役」に従軍し戦没者の弔祭にも従事、のち台湾神社初代宮司を三十六年間務めた山口透に焦点をあて、考察を進めた。これらの研究の一部は、大阪大学大学院文学研究科の科研費基盤研究「戦死者をめぐる宗教・文化の研究」(代表・川村邦光教授)にも研究協力者として参加する形で行われ、内外の様々な研究者との交流を通じて、幅広い視点を得ることができた。 加えて今年度も、近代国家と宗教の問題一般について幅広い視覚を得るための、様々な関連調査を行い、国際宗教研究所シンポジウム「新しい追悼施設は必要か」での報告も行った。また、昭和初期を代表する海外神社運動家・小笠原省三について、遺族の協力・依頼を受けて、他の研究者と共に、遺品や資料の調査・整理を数回に分けて行った。 そのほか「宗教と社会」学会研究大会で行った口頭発表『開拓・同祖・総鎮守』に於いては、前年度までに発表してきた朝鮮総督府下の事例と、台湾の事例とを併せた分析を試みた。この口頭発表を更に進めた総合的な分析については、未発表ではあるが既に論文にまとめており、これまで発表済みの論文と共に、平成十五年に國學院大學へ提出の博士学位請求論文の一部を構成する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)