マグロ・カツオ類仔稚魚における共食いの生理機構:内分泌及び消化生理よりの解析
Project/Area Number |
00J02593
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General fisheries
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
梶 達也 京都大学, 農学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2000 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | サバ型魚類 / 初期発育 / 共食い / ハガツオ / 消化系 / 浮上へい死 / 種苗生産 / クエ |
Research Abstract |
クロマグロを含めたサバ科魚類は,水産業上の重要魚種を多く含むにも関わらずその初期発育については断片的な知見があるにすぎなかった。本研究では,通常は入手がきわめて困難なサバ型魚類仔魚を複数種利用できるという利点を最大限活用し,その初期生残戦略を明らかにすることを目的とした。 昨年度に東京都葛西臨海水族園において行った実験から得られたハガツオ仔魚の胃内容物を精査した。その結果,本種仔魚は摂餌開始の翌日に速やかに魚食性へと移行するが,摂餌開始日の1日のみ動物プランクトンに依存するという食性を示すことを明らかにした。また,マサバとサワラの飼育実験と,昨年までに得ていたクロマグロ,キハダ,スマのデータから,これらサバ型魚類の魚食性・高成長という初期生残戦略の多様性は特化した消化系の発達過程に良く対応することが示された。 昨年度に発見した卵白添加による海産仔魚の浮上へい死防除を,三重県科学技術振興センター水産研究部尾鷲水産研究室においてクエおよびマハタ仔魚に適用した。小規模実験の結果,両種にも卵白添加法はきわめて有効であることが明らかとなった。さらに中規模の試験結果から,本手法は量産規模へ応用できる可能性が高いことが示された。以上の研究のため,国内旅費を必要とした。 昨年度の飼育実験による成果を平成14年度日本水産学会において口頭発表した。また,同学会で催されたシンポジウム「サバ型魚類の資源・増殖生物学」においてサバ型魚類の初期発育をとりまとめレビューを行った。さらに,投稿論文を2編発表した。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)