Project/Area Number |
00J03489
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
言語学・音声学
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Research Institution | Kyoto University |
Research Fellow |
千田 俊太郎 京都大学, 大學院・文學研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2000 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ドム語 / パプア諸語 / パプア・ニューギニア / 所有 / 自動詞 / 他動詞 / 自他對應 / トーン |
Research Abstract |
1)資料の整理 資料の保存の有効利用のために必要な整理を行った。今までのDATやCDによる録音データといったデータデジタル化された資料を使ひ、録音データをコンピューターの音聲ファイルの形式に變換し、またフィールドノートをpdfファイル化するなどの電子化作業を行つた。 2)資料の分析 本年度は、所有表現について今までより廣い範圍での調査を行なひ、これまでも分析を續けてきた所有を表はす動詞連續についての考察を深める一方で、名詞の所有者人稱・數を表はす形式についても分析し・異形態の現はれ方や、所有者人稱・數を表はす接辭が義務的につく名詞と随意的につく名詞との意味的な違ひについて明らかにし、これらを合はせて發表した(『京都大學言語學研究』21)。 ドム語の自他兩用動詞についての研究を發展させた。自他兩樣に使へる動詞は限られた意味タイプに属することを示し、意味タイプと各タイプに屬する動詞を明らかにした。また自他兩樣に使へる動詞は意味タイプ別に異なるふるまひを示すため、意味タイプ別にその特徴を明らかにした。またこれらの動詞は自動詞としては條件なしに使はれるが、他動詞として使ふ時には、状態饗化が他律的に行なはれたことを示す言語文脈が必要となることを示し、その言語文脈として使はれうるパタンや具體的な言語形式を提示した(『環南太平洋の言語』3)。 ドム語のトーンについて行なつてきた考察が、ドム語の周邊で話されてゐる言語にも當てはまる可能性を見出し、ひいてはパプア諸語のトーンに關する類型論にも言及して、發表した(トーンに關する國際シンポジウムにて'Comments on "The Tonal System of Skou, New Guinea" by Mark Donohue'として口頭發表)。 これらの分析はこれまでに電子化した音聲・テキスト資料をもとにして行なはれた。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)