Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
弦理論の非摂動的ダイナミクスを解析することを目的として、構成的理論と目されているIIB型行列模型の解析を行った。具体的には西村と杉野により、初めてIIB型行列模型に適用された「改良された平均場近似(Improved mean field approximation)」を深く考察し、「改良されたテーラー展開(Improved Taylon expausion)」なるより一般的な体系を得た。この体系は単なる関数列にも適用可能な強力なものであることを論文の中で例を通して示した。本年度執筆した2編の論文により、IIB型行列模型にはローレンツ対称性So(10)を自発的に破るメカニズムが内包されており、実際にダイナミクスを解析することで、4次元の時空が他の次元よりも好まれ、コンパクト化がダイナミクスの結果であることを示した。
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