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分子バネの合成と機能

Research Project

Project/Area Number 00J04561
Research Category

Grant-in-Aid for JSPS Fellows

Allocation TypeSingle-year Grants
Section国内
Research Field 機能・物性・材料
Research InstitutionWakayama University (2001-2002)
Kyoto University (2000)
Research Fellow 北原 芳徳  和歌山大学, システム工学部, 特別研究員
Project Period (FY) 2000 – 2002
Project Status Completed (Fiscal Year 2002)
Budget Amount *help
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
KeywordsチオフェンS-オキシド / Pummerer反応 / チアヘテロヘリセン
Research Abstract

昨年度に引き続き、ヘテロチアヘリセンの性質について調べた。チアヘテロヘリセンのチオフェン環にBF_3を配位させた後に、m-CPBAを作用させた。低温で反応させたところ、S-モノオキシドが2種類の異性体として得られた。この2つの異性体はシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離し、それぞれの構造はX線-結晶解析によって明らかにすることが出来た。その結果、2つの異性体は、同じ硫黄原子に酸素原子が1つ結合していた。つまり、この2つはヘリセンの螺旋によるキラリティーと硫黄原子の中心不斉によるキラリティーに基づいたジアステレオマーの関係にある。通常、チオフェンのS-オキシドは不安定かつ立体の反転が早いが、今回合成したヘリセンS-オキシドは室温で安定かつ硫黄原子上で酸素の反転が起こっていない点で興味深い。このS-オキシドは50℃では安定であったが、70℃まで加熱すると徐々に反転が進行し、その異性化速度および活性化エネルギーを測定することができた。
さらに、先の合成を室温で進行させると、2つのS-オキシドの他に予想をしなかった化合物が得られることわかった。種々のスペクトル解析を行うことで、この未知の化合物は、ヘリセンの末端が単結合で結ばれた新規な化合物であることが明らかになった。また、この反応を詳細に調べたところ、この新規な化合物はヘリセンS-オキシドとBF3が反応して生成することが確認できた。この化合物はヘリセンS-オキシドと無水トリフルオロ酢酸と反応させると用意に生成することから、Pummerer型反応で進行していると推測出来る。この化合物はヘリセンと構造が全く違って、平面性を持った大環状芳香族化合物であり、新規な物性が期待できる化合物である。
なお、上で述べた研究成果は、任期終了後に学術論文に投稿する予定である。

Report

(1 results)
  • 2002 Annual Research Report

URL: 

Published: 2000-04-01   Modified: 2016-04-21  

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