Project/Area Number |
00J04641
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
神経・脳内生理学
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Research Fellow |
伊澤 佳子 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2000 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 前頭眼野 / サッケード / 注意 |
Research Abstract |
急速眼球運動(サッケード)の発現は、今興味ある対象から次に現われた対象への注意の移動のメカニズムとも言える。興味ある対象を注視している時、それに注意が持続していると同時に他に視線を移動しないように眼球運動を抑制している。本研究においてこのサッケードの抑制機構の脳部位を同定し、その部位の神経細胞の活動が注視とどのように関係しているか、またその抑制が眼球運動出力の神経回路のどの部位で及び、どの核の抑制細胞によってなされるのかを明らかにしたい。 2匹目のサルで昨年度より開始した刺激実験を進め、前頭野の微少電流刺激によるサッケードの抑制について1匹目のデータの確認と追加を行った。そして1匹目と同様に、同定された抑制野において単一細胞の記録実験を行い、神経活動と眼球運動の関係を解析した。前頭眼野には視覚性ニューロン、サッケードニューロン、視覚運動性ニューロンが存在する。それらのニューロンの活動を記録し、さらに注視ニューロンの活動を記録した。両者の相互関係を調べるために視覚誘導性サッケード、記憶誘導性サッケード、注視、滑動性眼球運動の各taskをサルに訓練し、それぞれのtask実行中のニューロンの発火様式を解析した。その結果この注視ニューロンは、注視期間中に発火を増し、眼球運動に先行して発火を停止した。この注視ニューロンの発火様式は本抑制に関わると考えられる。以上の刺激実験と記録実験の結果に関して現在論文を準備中である。今後さらに、電気生理学的に慢性実験で解析したサルを用いて、経路の解剖学的同定を行うためトレーサーとしてデキストランビオチンを注入して免疫染色を行い、抑制部位から上丘、脳幹、他の大脳部位への投射入出力を同定したいと考えている。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)