Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
我々は過去に、bHLH型転写因子がCREB-binding proteinと共に骨芽細胞の増殖停止および分化特異的な遺伝子の発現に共通に関わっていることを発表した。今回、bHLH型転写因子E2AタンパクのbHLHドメインに相互作用のある遺伝子を得るため、MG63細胞のcDNAライブラリーを作り、酵母two-hybrid法を行ったところ、35種類のクローンが得られ、約半数がbHLH型転写因子epicardin/Pod-1/capsulinであった。Epicardinは、鰓弓由来の筋芽細胞、腸、腎臓、脾臓、肺の間葉系細胞に発現するが、その機能は明らかにされていなかった。そのため我々は、酵母two-hybrid法、Mammalian two-hybrid法、Immunostaining、Reporter assay、Chromatin immunoprecipitation (ChIP)により、epicardinの機能解析を行った。その結果、epicardinは、bHLH型転写因子E2AタンパクとbHLHドメインを介して相互作用し、核に共発現した。また、増殖停止を誘導するp21(WAF1/Cip1)および筋分化を誘導するMCK (muscle creatine kinase)遺伝子のpromoter活性はE2AとMyoD依存的に活性化されるが、epicardinはそれらの転写を負に制御していることを見いだした。さらにepicardinは、MCK promoterに結合し、C2C12筋芽細胞の最終分化を実際に抑制した。以上のことからepicardinは、細胞の増殖停止および分化特異的な遺伝子の発現に負の機能をもち、分化を抑制することが示唆された。酵母two-hybrid法で得られたその他の分子については、解析中である。
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