Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
1.τ型伝導体,τ-(EDO-S,S-DMEDT-TTF)_2(AuBr_2)_<1+y>において観測されるシュブニコフ-ドハース振動の超強磁場での状態を確認するため,パルス磁場をもちいて60Tまでの測定を行い,量子極限の一歩手前のN=1状態での巨大な振動を観測した.(ロスアラモス国立強磁場センター.) 2.上記物質は量子極限に非常に近い状態にあることがわかっているため,量子ホール効果の観測が期待される.そのため,この物質についてパルス磁場による超強磁場下でのホール抵抗測定を行った.その結果,量子ホール効果をおもわせる平坦な構造を初めて確認した.(ロスアラモス国立強磁場センター.) 3.上記物質では昨年度初めて超格子の存在が確認された.これは観測されているフェルミ面とバンド計算によるフェルミ面の不一致を説明する可能性がある.この不一致は類似物質であるτ-(P-S,S-DMEDT-TTF)_2(AuBr_2)_<1+y>でも確認されている.そのため,この物質についても低温までのX線散漫散乱測定を行い,この物質では少なくとも14Kまでは超格子が発生しないことをつきとめた.(岡山大学理学研究科.)
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