高密度EEGと超高磁場fMRIを用いた読字機能における情報処理機構の非侵襲計測
Project/Area Number |
00J05499
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Neuroscience in general
|
Research Institution | Niigata University |
Research Fellow |
黄 孔良 新潟大学, 大学院・医学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2000 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 読字機能 / fMRI / EEG / ERP / 認知 / 黙読 / 音韻変換 / 母音判断 |
Research Abstract |
本研究は読字機能における情報処理機構の大脳皮質局在と、その時間的経過を非侵襲的手法であるfMRIとEEGにより明らかにすることを目的としている。昨年からは、読字機能に含まれる各処理過程を調べるため、fMRIやEEGに適したパラダイムの作製と計測を行ってきた。 パラダイムは、「認知」、「黙読」、「母音判断」という3つの課題を用い、刺激が常に呈示された固視点"+"の上に2文字と下に1文字を同時に持続時間90msで呈示した。「認知課題」では、読めないハングル文字を注意して見るコントロール課題であった。「黙読課題」では意味の持たない平仮名3文字を呈示されて消えた後、頭の中に発音して黙読する課題であった。この課題は、認知過程に加え、黙読の音韻変換過程を調べる。「母音判断課題」では、黙読の上で、最初の2文字のどちらかの音の母音が、3文字目の母音と同じか違うかを判断する課題であった。この課題では、認知、黙読過程の他、母音が一致するか否かについての判断過程も調べる。EEG計測においては課題遂行中の各処理過程の開始・終了時刻を推測するため、ボタン押し反応時間の記録も別のセッションで行った。すなわち、1文字目と3文字目を、頭の中で発音すると同時にボタンを押すことにより計測した。以上のパラダイムを用いて、EEG及びfMRIの実験が行った。 これらの結果により、(1)反応時間により区切られた時間帯域において推測される処理過捏に対応する事象関連電位(ERP)成分、即ち持続陰性電位SN1とSN2がそれぞれ左後側頭優位(T5)と頭蓋中心(Cz)に観測され、またそれぞれ黙読の音韻変換と母音の比較判断過程に関連すると推定された。(2)fMRIの結果からこの2つの処理過程と対応する機能局在の検討とそのERRとの統合的な比較と解釈については、現在検討中である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)