Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
連星中性子星から放出される重力波を解析するために、摂動論的アプローチを用いて解析を行った。特に本研究では星の回転の効果を取り入れるために、星のモデルとして十分にゆっくりと回転している星を仮定した。十分にゆっくり回転している星の場合に、これまで行われていた手法として摂動方程式の形式としてRegge-Wheeler形式が多く採用されていた。しかし、球対称星の場合、重力波は星の物質と相互作用する極性モードと相互作用しない軸性モードに完全に分離できた。しかし、星に回転があると、極性モードと軸性モードが相互作用するために摂動方程式が複雑になる。そこで、摂動方程式を従来とは異なる形式で構成し、モードの相互作用の効果をより取り扱いやすい形式にならないかを研究した。