Project/Area Number |
00J06586
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
植物生理
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
田村 尚 奈良先端科学技術大学院大学, 遺伝子教育研究センター, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2000 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2000: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | タバコ / ストレス応答 / トランスジェニック植物 / 浸透圧耐性 / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
1.C7の生理機能の解析 C7の生理機能を調べるために、トランスジェニック植物体を作製した。10ライン以上の形質転換体が得られ、PCRにより9ラインで導入遺伝子が確認できた。ノーザン解析により、それらのうち7ラインで恒常的なmRNAの蓄積が見られた。ライン#1のT_3種子を用いて、220mM NaClの塩ストレス、500mMマンニトールの浸透圧ストレス培地で発芽試験を行った。野生型の種子は、それらのストレス下で発芽しなかった。トランスジェニック種子は、NaClによる塩ストレス下で発芽したものの、黄化や根の伸長阻害が見られた。一方、マンニトールによる浸透圧ストレス下ではほぼ正常に発芽した。NaClによる生育阻害が塩ストレスあるいは、浸透圧ストレスのどちらによるか調べるために、60mM LiClのイオンストレスを与えた。その結果、NaClよりも顕著に黄化、根の伸長阻害が見られた。T_0健全葉を用いて浸透圧ストレス耐性を調べた。野生型の健全葉を500mMマンニトールで処理したところ、12時間でほとんど回復できなかった。トランスジェニック植物体葉では、12時間処理後でも回復した。これらの結果より、NtC7はイオン毒性には対応せず、浸透圧変化にのみ対応することが明らかになった。 2.ストレス初期応答遺伝子の解析 ストレス初期応答遺伝子C15,NtNAKの発現様式を詳しく検討した結果、傷害、200mM NaClによる塩ストレスや500mMマンニトールによる浸透圧ストレスに対して早期一過的に応答することが分かった。C15は病傷害ストレス応答遺伝子を誘導するジャスモン酸やエチレン、浸透圧ストレス応答遺伝子を誘導するアブシジン酸では発現が誘導されなかった。しかし、NtNakはエチレン、ABAに応答しmRNAの蓄積が誘導された。このことから、ストレスシグナルの1つに水圧変化があることも示唆された。
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