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隣接生態系からの生物供給が岩礁潮間帯食物網動態に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 00J07102
Research Category

Grant-in-Aid for JSPS Fellows

Allocation TypeSingle-year Grants
Section国内
Research Field 生態
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

堀 正和  北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 特別研究員(DC1)

Project Period (FY) 2000 – 2002
Project Status Completed (Fiscal Year 2002)
Budget Amount *help
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
KeywordsAvian foraging / Food web dynamics / Allochthonous input / rocky intertidal / sea urchin / crow / gull / top-down effect
Research Abstract

あらゆる生態系は隣接生態系から異地性の資源供給を受けている。近年の研究から異地性資源供給の影響が生物群集の維持機構に対して内的プロセスよりも重要になる場合があることが解明されつつある。しかし、異地性資源供給量変化に伴う群集の動態変化については不明な点が多い。北海道の岩礁海岸では潮下帯より異地性生物であるウニが潮間帯に供給され、このウニは潮間帯の最上位捕食者である鳥の主要な餌生物になっている。このことは異地性のウニが鳥の摂餌動態を介して潮間帯食物網に影響していることを示唆する。本研究の目的は、異地性資源の供給機構と、供給量変化に伴う潮間帯食物網の構造と動態の変化を解明することである。研究初年度と2年目の研究より、ウニ供給量変化は鳥を介して岩礁潮間帯食物網構造と動態を有意に変化させることが解明した。研究最終年度は、供給源である潮下帯ウニ個体群サイズ、潮間帯へのウニ供給量と、海洋環境の3者関係について調査を行い、潮下帯からのウニ供給機構について検証した。
その結果、海水温が例年よりも高い年には、供給源である潮下帯ウニ個体群サイズ、潮間帯への供給量ともに激減した。一方海水温が低い年には、潮下帯個体群サイズ、潮間帯への供給量ともに増加した。さらに、潮間帯へのウニ供給量の経年変動は、供給源である潮下帯のウニ個体群サイズの経年変動との間に有意な正の相関関係があり、潮下帯ウニ個体群サイズは海水温の経年変動と有意な負の相関があった。
従って、潮下帯から潮間帯へのウニ供給量は潮下帯のウニ個体群サイズに依存しており、潮下帯ウニ個体群サイズは沿岸海況に制限されていることが明らかになった。さらに調査地周辺の沿岸海況は、近年の大規模な海流変動の影響を受けて経年変化していた。これらのことは、岩礁潮間帯生物群集が異地性資源供給を介して大規摸環境変動の影響を受けうることを示唆しているのかもしれない。

Report

(1 results)
  • 2002 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

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  • [Publications] 堀 正和: "鳥を介した海から陸への物質供給機構"月刊海洋. 34(6). 429-435 (2002)

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      2002 Annual Research Report

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Published: 2000-04-01   Modified: 2024-03-26  

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