Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
本研究では現在未利用である低品位石炭の有効利用法として,改質(HWD法)・CWM化してからディーゼル発電に活用することに着目し,それに種々の物理的選炭や改質の余熱を利用した化学的選炭を組み合わせたプロセスの確立を目的としている。 平成14年度の研究計画に基づき実験し,以下のことを明らかにした。 *低コスト改質・選炭によるCWM製造プロセスについての研究および本研究の総括 前年度では改質時に生成する改質液にCr(VI)還元能があることを明らかにしたが,今年度はCr(VI)溶液を改質液で還元した後に消石灰を用いてクロムを水酸化物として回収することについて検討した。その結果,液中の全てのクロムを水酸化クロムとして回収することが可能であり,また,通常クロム還元処理に用いられる硫酸第一鉄水溶液と比較して生成する沈殿のかさ体積が極めて少なくなる利点があることを明らかにした。 また,これまでの研究成果をもとにCWM製造に関する経済性の検討を行った。その結果,中国,東南アジアで低品位炭をHWD法により改質,物理的選炭を施しCWM化して日本に輸入する場合,その試算は1.77円/1000kcalであった。LSC重油の輸入価格が約2円/1000kcalであることから本CWMは十分に競争力を持った燃料であるといえる。 以上本研究では高灰分で炭化度の低い石炭(低品位炭)に対してHWD改質と物理的選炭,化学的選炭を組み合わせることで経済的なCWM製造が可能であること,また,改質時に生成する改質液にCr(VI)還元能があり,汚染環境の浄化,修復の分野で活用できることを見出した。
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