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古典期アテナイにおける宗教と国家・民衆―その展開と変質―

Research Project

Project/Area Number 00J07325
Research Category

Grant-in-Aid for JSPS Fellows

Allocation TypeSingle-year Grants
Section国内
Research Field History of Europe and America
Research InstitutionTokyo Metropolitan University

Principal Investigator

齊藤 貴弘  東京都立大学, 人文学部, 特別研究員(PD)

Project Period (FY) 2000 – 2002
Project Status Completed (Fiscal Year 2002)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Keywords古典期アテナイ / ニコマコス供犠暦 / 法再編纂
Research Abstract

本年度は、前年度に設定した具体的な問題テーマ「ニコマコス供犠暦」について史料の検討と学説史の整理を進めた。中でも碑文史料と双壁をなして重要な史料となるリュシアスの第30番弁論において告発の対象とされているニコマコスなる人物の経歴・身分問題に焦点をあてた。何故なら、法再編纂業・供犠暦の検討にあたり、責任者の一人であったニコマコスがどのような立場にあり、どの程度の権限を持っていたのかを検討することは、テーマ全体の足がかりとして重要な問題と認識したためである。
従来、父親が公文書管理にあたっていた国有奴隷であり、ニコマコスは現在は市民権を得ていると先行研究は見做す向きが多い。しかし、そのような前提に立って、彼の経歴を再構築しようとしてみれば、幾つもの疑問・不明点に突き当たる。先行研究は、依然、弁論作家のレトリック十分な検討を加えているとは言い難い。このレトリックを可能な限り見極め、ニコマコスの実像に迫ることは、一見遠回りではあるが、供犠暦再編纂事業と当時のアテナイ民衆の宗教的態度の包括的な検討に欠かせぬものと考える。
先行研究調査の過程で上記の問題点を導き出した上で、以下の各点からニコマコスの身分問題について考察を進めた。
・法再編纂事業の目的と経緯(先行研究からの比較・検討)
・公文書館と書記職の成立と時代変遷、法編纂事業との関連
・アテナイにおける(国有)奴隷の(公的)活動
・法廷弁論におけるレトリックの問題
各点それぞれが独立したテーマとも見なせるもので、これらの概略を把握することにも時間を要し、本年度は、この問題の検討の途中までしか果たせなかった。引き続き検討し、来年度以降に具体的な成果としてまとめる予定である。

Report

(1 results)
  • 2002 Annual Research Report

URL: 

Published: 2000-04-01   Modified: 2024-03-26  

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