Project/Area Number |
00J08067
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
その他の外国語・外国文学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
前田 和泉 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2000 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 20世紀ロシア詩 / 詩的言語 / 亡命ロシア文学 |
Research Abstract |
マリーナ・ツヴェターエワを中心とする20世紀ロシア詩、及び現代ロシア文学・文化の研究に従事した。ツヴェターエワに関しては、これまで未公開だった創作ノートや書簡などが近年数多く発見されているため、これら資料の収集と分析に努めた。また、特別研究員として3年目を迎えた今年度は、これまでの研究をさらに推し進めると共に、現在までに得られた成果を内外に問うべく、発表活動にも力を入れた。8月29日〜31日にかけて、ツヴェターエワの没地であるエラブガ(ロシア・タタルスタン自治共和国)で開催された「第1回国際ツヴェターエワ学会」では、ツヴェターエワの詩的言語の変遷と亡命との関連、さらに日本におけるツヴェターエワ研究の歴史と現状や、詩の翻訳の問題等について論じ、地元の新聞やテレビに取り上げられるなど一定の反響を得た。また、1月25日には旧日本軍シベリア抑留帰還者親睦団体「エラブカ東京都人会」の定例会(東京・市ヶ谷)に招かれ、ツヴェターエワと20世紀ロシア詩に関する講演を行った。 さらに、裏面記載の論文・図書の他、朝日新聞、図書新聞などに不定期に寄稿し、現代ロシア文学と文化紹介に努めた。とりわけ2月18日付朝日新聞夕刊では、これまで日本で紹介されることの少なかったロシアのポピュラー音楽について論じ、中高生を含めた幅広い読者の関心を呼んだ。 8月に訪れたエラブカでは、上記の学会発表の他、いまだに多くの謎を残すツヴェターエワの最晩年について検証すべく現地を調査し、地元住民から貴重な証言を得た。さらに、学会に参加した他の研究者から未公開資料についての情報をいち早く得るなど、今後の研究の進展に向けて重要な収穫があった。長らく取り組んでいるツヴェターエワ評伝は、1年以内の刊行を目指し、最終仕上げに入っている段階であるが、今回の研究調査旅行はこれに大きく寄与するはずである。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)