Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
(昨年度に引き続き)4月から9月まで英国ロンドン大学教育学研究所の科学教育コースに在籍し、英国の公共空間(科学館等)において、科学・技術上の論争的課題をどのように扱うかについて研究を続けた。特に英国では1989年に導入されたナショナル・カリキュラムの科学教育について、「将来の職業科学者になる児童・生徒のことだけを考えるのではなく、将来の市民の素養となるような科学教育を」という方向性で再検討が進められているが、その点についてCitizenship, Public Understanding of Science, Controversial Issues, Infromed Decisionをキーワードに分析した。 帰国後は日本における論争的課題の表象について考えるため、国内数カ所の科学館スタッフにインタビューを行った。また、名古屋市科学館の「水俣・名古屋展」のフィールドワークを調査した。フィールドワークでは主催三者(名古屋市、名古屋市教育委員会、NPO法人水俣フォーラム)およびボランティア・スタッフへのインタビュー調査、および来館者3,000人のアンケート分析を通して、論争的な問題について扱う場合、NPOと教育委員会との強力関係のあり方、展示内容の正当性をどのように保障するかについて検討した。 また、Science Communication : theory and practiceの部分訳をした。
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