民主化後フィリピンにおける政党システム変化の合理的選択論からの説明
Project/Area Number |
00J08589
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Politics
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
粕谷 祐子 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2000 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2000: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 政党政治 / 政党システム / フィリピン / 大統領制 |
Research Abstract |
本年度は、主に、これまでに収集した資料の分析、及び論文の執筆、をおこなった。本研究によって得られた新たな知見としては、(1)フィリピン政党システム形成において、これまでの定説といわれていた地方派閥を中心にみる理論が実際には妥当ではなく、私が主張する大統領選挙の影響が強く働いているという理論枠組みが妥当であることを実証的に示した点、(2)政党システム分析一般において、各選挙区レベルの政党システムが全国レベルでの政党システムに集計される際におこる収斂の程度(政党システムインフレーション)を示す指標の改善案を考案した点、(3)一般的に、各選挙区間の政党システムの差異が拡大するほど、政党間の政党政策距離も拡大するという関係があることを約10カ国の選挙データを用いて予備的に実証した点、がある((2)、(3)の研究はフィリピン政党政治を研究する過程で派生的にでてきた疑問を一般理論として検討・実証しようとしたものである)。(1)に関しては、単著規模の論文をほぼ書き終わり、今後さらに修正をおこなったうえで出版をめざす。(2)に関しては、経済学者の共同執筆者とともに小論文を作成し、2002年4月のミッドウエスト政治学会(シカゴ)、及び9月のアメリカ政治学会(ボストン)で口頭報告したのち、2003年2月に雑誌「Party Politics」に投稿した(現在掲載の合否待ち)。(3)に関しては、これも経済学者の共同執筆者とともに小論文を作成し、2002年11月の比較政治学会政党政治コーカス研究会(東京)にて口頭報告した。今後この小論文を修正・加筆した後、雑誌投稿論文として投稿する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)