超対称性の場の理論の非摂動的解析とその超弦理論への応用
Project/Area Number |
00J08617
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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Research Institution | 高エネルギー加速器研究機構 (2002) The University of Tokyo (2000-2001) |
Research Fellow |
北尾 拓洋 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2000 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | くり込み群の流れ / 超対称なQCD / AdS / CFT対応 / fractional D-brane |
Research Abstract |
TypeIIBの超弦理論において4次元の理論が実現されるD-braneの配位に対するsupergravityの解の考察を行った。AdS/CFT対応のdeformationとしてconformalでない場合にも場の理論(ゲージ理論)のゲージ結合常数に対応したsupergravityの場の振る舞いはゲージ理論の繰り込み群の流れと同じである事が予想される。そこでM-theory QCD型のモデルとしては最も簡単なモデルであるD6古典解の背景場の下でのD2-braneの世界面上の場の理論の解析から出発し、この系のT-dualした系がどうなるのかを考察した。T-dualの前後でのスカラー場とWilson lineとの対応から、T-dual後のD3-braneの世界面上の場が感じている背景場がどうなるかを予測した。それはD7古典解とは異なるものであり、従来とられていた解析方法は違う配位を記述するものであって、本来の目標であるM-theory QCDのT-dualした系を正しく記述するものではないという事がわかった。この解析を基に、この世界面上の場をsupergravityの場に置き換え、さらにそれを本来の目標であるM-theory QCDのT-dualした系に持ってくると、従来考えられていたものをもっと一般化した形でゲージ結合常数が弦理論の場で表現されることがわかった。実際これは対応するはずのN=2の超対称性を持つsuper QCDの場合のゲージ結合常数の繰り込み群の流れと一致するということを示した。さらにその系で全部のD5 chargeが消える状況で2次元分を時空に拡張して考えれば、そのgravityの解がconformal不変性を持つ5次元Anti-deSitterの構造を持つ事がわかった。これはゲージ理論の方でもベータ関数がゼロになってconformal不変性のある理論になるはずだという予想とうまく合致するので、この研究の解析方法の正当性を示すものと考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
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