Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
昨年度までに報告した輻輳角と奥行き知覚の関係をもとに、輻輳角および眼球の位置が視覚的記憶にどのように影響するかを検討した。まずはじめに、輝度変調刺激を用いて視覚的記憶が刺激の特性、類似性にどの程度依存するかを測定した。さらに、文脈とは無関係に網膜上に投射された刺激の知覚を抑制する過程を検討した。その結果、網膜上に投射された刺激の抑制を否定した先行研究に反して、ある一定の条件下では文脈に無関係な網膜像の視覚的記憶への影響を抑制できることを示す結果を得た。また、刺激特性が視覚的記憶に与える影響を検討するために、マルチディメンショナルスケーリングによって刺激間の知覚的類似性を測定し、その知覚的類似性が視覚的記憶に及ぼす効果について心理物理学的実験および、シミュレーションを行った。その結果、複数の網膜に投射された刺激の中でも、文脈上もっとも必要な刺激と、その刺激にもっとも類似した刺激の類似性が視覚的記憶に重要であった。この結果を用いて、先に報告されたNEMO model(Kahana & Sekuler,2002)やSTORM model(Zhou, Kahana & Sekuler,2003)の有効性を検証した。さらに、被験者の眼球運動を測定し、眼球位置が視覚的記憶にどのように関わっているかを検討した。その結果、視覚的記憶を保つには刺激が眼球の中心かに投射されていることが重要であることを示す結果を得た。
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