ウナギの性中枢機能の解明-なぜウナギは飼育環境下で成熟しないのか-
Project/Area Number |
00J09733
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General fisheries
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Research Institution | The University of Tokyo |
Research Fellow |
大久保 範聡 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2000 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ウナギ / 性中枢 / 生殖腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH) / GnRH受容体 / メダカ |
Research Abstract |
ウナギの性成熟は飼育環境下では自発的に進行しない。このことがウナギの完全養殖法の確立を困難にしている。この内分泌要因として、性中枢における生殖腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)の作用系が何らかの理由により抑制されていることが考えられている。ウナギが飼育環境下で成熟しない要因を明らかにすることを目的として、本年度は以下の研究を行った。 私はこれまでに、ウナギから1種類のGnRH受容体を同定してきたが、ウナギのGnRHの作用機構を考える上で、ウナギが1種類しかGnRH受容体をもたないのかという点を明確にしておく必要がある。昨年度、ウナギと同じ硬骨魚類に属し、実験モデルとして扱いやすいメダカを用いてGnRH受容体の同定を試みたところ、メダカから2種類のGnRH受容体を同定することができた。本年度はさらに、メダカが3種類目のGnRH受容体をもつというデータを得た。メダカのゲノム解析により、この3種類目のGnRH受容体遺伝子は硬骨魚類の進化初期にゲノム重複によって生じた比較的新しい遺伝子であることが分かった。このことから、ウナギも3種類のGnRH受容体をもつのか否かに興味がもたれる。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)