都市概念と生活形態との連動的変遷に関する歴史的・実証的研究
Project/Area Number |
00J09798
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
社会学(含社会福祉関係)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Research Fellow |
西野 淑美 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2000 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 都市 / 地域 / 高齢者介護 / 家族関係 / ネットワーク / 空間性 / 阪神淡路大震災 / まちづくり |
Research Abstract |
1.以下のような形で、研究成果を発表した。 (1)本研究で行ってきた東京都目黒区の某特別養護老人ホームの入居者家族へのインタビューをデータに、生活空間の散らばりと都市部の家族成員の間の距離感について考察した論文が、『ソシオロゴス』第26号に掲載された。 (2)本研究で行ってきた神戸市灘区琵琶町の住民活動について、関東都市学会2002年春季大会シンポジウム『錯綜する景観』の報告者の一人として発表した。また、琵琶町の元住民へのインタビューの考察を、早稲田大学地域社会と危機管理研究所の2002年度第6回研究例会で報告した。 2.それまでの生活設計や家族間のバランスを変更せざるを得ないような課題に直面した際に、都市の人間関係や移動能力に大きく依存する都市的生活様式が、それぞれの家族の選択にどのような影響を与えるかという問題意識に基づき、下記の二つのフィールドでのインタビュー調査に力を注いだ。 (1)昨年度に引き続き、東京都目黒区の某特別養護老人ホームにて、また今年度からは、複数のホームの入居者家族が自主的に結成している家族連絡会も対象に加えて、参与観察と、計13名に対する1〜5時間のディープインタビューを行った。都市での高齢化において、本人の移動能力の低下は人間関係維持を含めた自活能力の低下に直結しており、近隣づきあいの延長としての支援を現実には得にくく、家族の中での対応に閉じていく実態が浮き彫りになってきた。 (2)昨年度に引き続き、神戸市灘区琵琶町における住民活動の観察も継続している。以前からのインフォーマント30名に改めて追インタビュー調査を行い、震災から7年経つ中で、通常の都市生活でもライフサイクルの中で直面する諸課題が、震災によって増幅された形で迫ってきていることが明らかになってきた。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)