環境ホルモンの迅速測定を可能にする抗体F_Vの創製に関する研究
Project/Area Number |
00J09842
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
生物・生体工学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
油谷 隆秀 東京大学, 大学院・工学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2000 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | Open Sandwich ELISA法 / 抗体F_V / VH / VL間相互作用 / 環境ホルモン / ビスフェノールA |
Research Abstract |
Open Sandwich ELISA法による環境ホルモンの簡便・迅速な測定系のモデル系として、環境ホルモンであるビスフェノールAに対する抗体を用いて実験を行った。前年度開発を行った、Open Sandwich ELISA法に適した抗体を効率よくスクリーニングできる新規ファージディスプレイ法により選択した、内分泌撹乱化学物質ビスフェノールAに対する抗体のF_Vを用いて、より実用的な系によるOpen Sandwich ELISA法を用いたビスフェノールAの濃度測定系を構築し、評価を行った。具体的には、抗体V_H断片と、酵素アルカリフォスファターゼ(PhoA)の融合タンパク質を作製し、酵素標識法によるOpen Sandwich ELISA法を行った。その結果、検出限界濃度約0.1ng/mlという感度を得ることができた。コントロールとして、同じ抗体の一本鎖F_V断片とPhoAの融合タンパク質も作製し、現在ビスフェノールA濃度測定法として広く用いられている競合法による濃度測定を行ったところ、その検出限界濃度はおよそ10ng/mlであり、Open Sandwich ELISA法の方が、2桁ほど感度が良くまた検出範囲も広いという結果を得た。 今後の展望として、本研究で開発を行ったOpen Sandwich ELISA法に適した抗体を効率よくスクリーニングできる新規ファージディスプレイ法を他の化学物質に対する抗体にも適用し、抗体をスクリーニングすることによって、様々な化学物質のOpen Sandwich ELISA法による簡便・高感度な濃度測定系を構築することが可能であるといえる。
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Report
(1 results)
Research Products
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