計画集合住宅地におけるこどものあそび空間の評価と空間構成計画に関する研究
Project/Area Number |
00J09905
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Town planning/Architectural planning
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Research Fellow |
谷口 新 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2000 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 計画集合住宅地 / こども / あそび場 / 機能 / 規模 / 配置 / 類型化 |
Research Abstract |
本研究は、今後の住宅地再整備計画に求められるあそび場の機能・規模・配置に関する新しい計画条件を得ることを目的とするものである。 本年度は計画集合住宅地における住棟廻りのあそび場の物的特性と利用実態より機能・規模・配置に関わる基礎的計画条件を明らかにするため、また総合評価指標化を行うその第一段階としての分析からあそび場の類型化を行った。すなわち、アンケート・ヒアリングと観察調査を元にした利用に影響する要因分析の結果や整備特性を踏まえ、単にあそび場自体だけではなく、それを取り巻く周辺の状況も含めて考えられた21の計画指標と環境指標を用いて主成分分析を行っている。その結果、「街区総合接近性」、「50m圏の機能性」、「樹木による環境性」、「配置接近性」、「密度性」の5つの主成分を抽出し、さらにクラスター分析を行い住棟廻りのあそび場を5つに類型した。加えて年間最多出現人数(5月)をもとに5類型を考察した。これによれば、昨年度でも着目したあそばれないあそび場の比率は、類型I;40.7%・類型II;48%、類型III;50%、類型IV;42.9%、類型V;60%であり、いずれも約半数を占める。その中でも利用のあるあそび場の比率が多い類型I、類型IVはその配置条件に特徴があるものであった。これらを詳細に観察すると、一時的に利用がない場合でも、集中している片方のあそび場を補完する役割をもつようである。これは機能が異なる場合によくみられる。もう一つは類型IVのように殆ど同じ機能を持った3〜4個のあそび場が約100m間隔で歩行者専用路で結びついて連携しているとき、例えば4個連結の場合は、1つおきにあそび場が利用され、別の日には別の2箇所のあそび場が利用されるといった特色がみられた。 また、規模条件については遊具の種類やその中での構成も重要となる。機能条件に関しては、利用者(こども・親)の意識するものとそれ以外の意識されない潜在的ものが存在している。従って、遊具種類、あそび場の構成、地表面仕上げ、日当り・日影の状態、などの質的な指標の導入も含めての考察が総合指標化の際に重要となることを示唆した。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)