Project/Area Number |
00J60203
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Human genetics
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Research Institution | Kyushu University |
Research Fellow |
谷 綾子 九州大学, 生体防御医学研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2000 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 統合失調症(精神分裂病) / グルタミン酸受容体 / 関連解析 / SNP / 連鎖不平衡 / ハプロタイプ |
Research Abstract |
統合失調症(精神分裂病から改称された)感受性遺伝子としてグルタミン酸受容体遺伝子座を選び、統合失調症との関連解析を行った。解析検体は統合失調症罹患群約200検体および健常群約250検体を用いた。GRIN1はプロモーター領域を含む5'上流領域約1kbに17個のSNPを同定したが、既知SNP1個以外はいずれも低頻度で、罹患群と健常群との間に有意な頻度の差は見られなかった(Tani et al. 2002)。GRIN1は日本人集団の統合失調症発症に大きな影響をもたらさないと考えられた。 次に異なるアプローチでの関連解析を行った。すなわち、データペース(dbSNP)に登録されているSNPを遺伝子全体を連鎖不平衡でカバーするように50kbごとに選択し、罹患群・健常群各100例のゲノタイピングを10%以上の頻度を示すSNPについて関連解析および連鎖不平衡解析を行った。 GRM3は遺伝子全領域で6個のSNPを選択して関連解析および連鎖不平衡解析を行ったところ、1個のSNPのアレル頻度において罹患群と健常群で有意差がみられた(P=0.011)。このSNPを含むハプロタイプも関連(P=0.00004)を示した(Fujii et al., 2003)。 GRIA4もGRM3同様に6個のSNPの関連解析および連鎖不平衡解析を行った。単独のSNPでは統合失調症との関連はなかったが、2つのSNPによるハプロタイプ解析で統合失調症との関連(P=0.0057)が示された(Makino et al., 2003)。GRM3とGRIA4は日本人集団で統合失調症の発症への関与が示唆された。 GRM3と同じ代謝型グルタミン酸受容体遺伝子をコードするGRM4では5個のSNPを設定し、関連解析を行った。単独SNPでは関連が認められなかったが、2つのSNPによるハプロタイプ解析で統合失調症との関連(P=0.0053)が認められた(投稿準備中)。 GRM1は全長約410kbをカバーできるように10個のSNPを設定して解析を行った。1個のSNPのアレル頻度で罹患群と健常群との間に有意差がみられた(P=0.0147)。また、このSNPを含むハプロタイプも関連(p=0.00000019)を示した(投稿準備中)。GRM3とGRIA4と同様に、GRM4とGRM1も日本人集団における統合失調症感受性遺伝子である可能性が示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)
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[Publications] Tani A, Fujii Y, Kikuta R, Makino C, Hirata N, Shibata A, Shibata H, Ninomiya H, Tashiro N, Fukumaki Y: "Association studies of the metabotropic glutamate receptor genes, GRM3 and GEM4, with schizophrenia"Am. J. Med. Genet.. 114(7). 875 (2002)
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